サルは、世界一のヨーデル歌手であることが明らかとなった。英国のアングリア・ラスキン大学、ケンブリッジ大学、オーストリアのウィーン大学の専門家らによる新たな研究で、喉に声帯の膜があるサルは、裏声と地声を繰り返し切り替える歌唱法のヨーデルが得意であることが判明した。
アングリア・ラスキン大学のジェイコブ・ダン准教授(進化生物学)は説明した。「この結果は、サルが喉頭の進化的特徴である声帯膜をどのように利用しているかを示しており、ウルトラヨーデルを含めた、より幅広い種類の鳴き声が出せる理由です」
「これは複雑な社会生活を送り、様々な方法でコミュニケーションをとる必要のある霊長類にとっては特に重要なことかもしれません」
サルにおけるヨーデル唱法の重要性についてダン准教授は続けた。「鳴き声のレパートリーを豊かにするために進化した可能性が高く、注意を引くための変化、鳴き声の多様化、もしくは自身を識別するために使われている可能性があります」