チンパンジーやボノボといった類人猿(Ape)は、素晴らしい記憶力を持っていることがさらに明らかになった。新たな研究で、25年会っていなかった友達や家族の写真を見分けられることが判明した。
赤外線視線追跡カメラを使い、ボノボやチンパンジーの画像を見せながら類人猿の視線を記録する実験を行ったところ、出会った事のない類人猿の画像よりも、過去に1年以上一緒に暮らしたことのある類人猿の画像を長く見つめる結果に、被写体を理解していることが示唆された。
あるケースでは26年間も姉妹や甥と会っていなかったルイーズという名前のボノボが、その姿が写った画像に焦点を定め見つめる結果となっていた。
米カリフォルニア大学バークレイ校のローラ・ルイス博士は説明した。「これらの動物はお互いを強く認識しているのです。どう描写しているのかは正確にはわかりませんが、何年にも渡って続くことがわかりました」
「この研究は私たちが他のサルたちとあまり違わない、私たちが彼らと、彼らが私たちといかに類似しているかを示しています」