サメの分泌物に人間の傷を治癒する可能性があることが分かってきた。サメが表皮に持つ、自らの傷を癒す成分が人間の医学に応用できるかもしれないという。
スウェーデンのカロリンスカ研究所で皮膚科学を専門とするジェイコブ・ウィクストロム教授が話した。「サメの分子生物学は独特です。いわゆる泳いでいる魚の一種とは違い、特異な生物学があります。人間の生物医学に使える可能性のあるものをたくさん持っています」
「傷の治療薬としては、タラに由来するものが既に使用されています。サメからも同じようなものを作ることが可能と私は考えています」
ウィクストロム教授によると、最近の研究により、「進化において我々からかけ離れた動物でも、人類に重要な情報を与えてくれる」ことが証明されたという。