国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が14日、国会内で定例会見を行い、“通常運転”に安堵(あんど)の表情を見せた。
会見では、いわゆる「103万円の壁」問題について公明党の西田実仁幹事長と会談したこと、ガソリン税の暫定税率廃止、選択的夫婦別姓問題、石破首相とトランプ米大統領の会談などについて記者からの質問に答えた。その後のスケジュールもあり、会見は予定どおり約30分で終了。「ありがとうございました」と頭を下げた後に榛葉氏は「なんか最近、治安がいいね」とポツリとこぼして笑顔を見せた。
この日の会見では、7月の参院選について「玉木さんは参院選の目標議席について『比例区で倍増』というようなことを仰っていた」と説明した記者に対して「玉木そんなこと言ったの!?そんなこと言うんだったらもうちょっと長く謹慎だね」と軽妙なトーク。「仮に自公との協議がまとまらなかった場合…」という質問に対しては「『仮定の話にはお答えできません』というのがこの世界の定番の答えでございます」と石破首相の得意フレーズでけむに巻くなど“榛葉節”は好調だった。
国民民主党は昨年10月の衆院選挙で大きく議席を増やし、「103万円の壁」問題で注目を集めるようになった。榛葉氏の会見も大きく注目される形に。ただ、同年11月1日の会見では、首班指名で国民民主党の議員が立憲民主党の野田佳彦氏の名前を書かないと決めたことについて、記者が「石破政権の延命で国民を騙したことになる」と繰り返し主張した。これに別の記者が「(マイクを)次に回せよ」と言うと、質問を続けようとした当該記者が「ヤラセ記者がいますね」と発言。これに榛葉氏が「ちょっと失礼じゃないですか。同業者に対してそれはダメだ」と語気を強める一幕があった。
結局、当該記者は榛葉氏の会見に出禁となった。しかし、その後の会見でも、別の記者から出禁についての質問が繰り返されるなどしていた。