お小遣いの給与明細だ!社会に出る前に失敗を経験させる教育法 独自の“お小遣いルール”導入した父の考え

皮下勇生 皮下勇生

家庭ごとに異なるお小遣いのルール。Threads上ではある投稿者が過去に実践した独自のお小遣い制度が話題となっている。

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◇ ◇

「支給決定額2,700円
2014.4.30 おこづかいぎにより、以下の事項を決定する。
父親課題給
言われずとも行動をする。 の課題は達成できないことが多かったことと、 登校時に友達を待たせたことが▲600円の減額とする。
母親課題給
学校の連絡事項はOK。 だが、 制服をハンガーに掛けクローゼットにきれいに しまうことが出来ていない。(リビングにかけっぱなしが多い)
そのため、 ▲700円の減額とする。
5月の目標と課題
本人目標
お弁当作りを手伝い、 AM7:00までに終了させる。
父親課題
言われずとも行動する。 (part2)
友達を待たせない。 (4月よりも厳しく評価する)
母親課題
帰ったらすぐに着替えて制服をハンガーに掛けてクローゼットにキレイにしまう。 (継続課題)
塾の宿題は土曜・日曜の2日間で終わらせること。
チャレンジワークは5/21までに終わらせること。(赤ペン提出は除く)
授業の復習
1わからなかった所の整理をする。
2ノートの見直しをする。
33解らなかったところを解るようにすること。 (学校の先生や塾の自習で質問
以上

◇ ◇

「親が額や使い道を決めるのは違う」との考えから生まれたその制度は、一般的なものとは一線を画すものだった。取材を通じて、その詳細や背景について投稿したレオンハルトさんに話を聞いた。

ーーお嬢さんの中学生時代に、このようなお小遣いシステムを取り入れた背景や、その当時の思いをお聞かせください。

レオンハルト:そもそも、お小遣いの額や使い道を親が決めるのは違うと思っていました。そして、よくある、風呂掃除や食器洗いをしたからでお小遣いをあげると方式では、手伝いが手伝いではなくなるのではないかとの思いから、話し合って決めるスタイルを考えつきました。

ーーこの中で記載されている「積立給」というのは具体的にどのような仕組みでしたか?

レオンハルト:積立給はお小遣いではあるものの、お金が足りなくなったときにそこから借入れできるようにする「融資枠」です。社会に出て失敗するより、子供時代に小さな失敗を経験させようとの考えです。実際に借入れすることはなく、中学を卒業するころに清算しました。(元金36,000円+14,000円=清算金50,000円)

ーー特別なイベントや頑張りに応じたボーナスのようなものを加えたりしたことはありましたか?

レオンハルト:中間テストと期末テストの前に科目を申告させて目標に応じたボーナスがありました。例えば「国語のテストで80点以上取る」という申告に対して、目標達成で5,000円とか。私のほうから「そこから+5点で2,000円ずつ上乗せ」といったルールを設けていました。

ーーこのお小遣い制度にお嬢さんの反応は?

レオンハルト:特に反発するようなことはなかったですね。私たち親が今、価値のあるものに報酬額を決めてクリアすれば報酬が増え、やらなければ報酬は少ない。ただ、あるテストの時に自分の得意科目ではあったものの「クラスで5位以内」と申告して、1位になったときは3人で本当に喜んだこともありました。

ーー今回この投稿が多くの反響を呼んでいますが、その感想をお聞かせください。

レオンハルト:本当に賛否両論がありましたが、色々な意見や考え方があって良いと思っています。ただ、子供にあげたお小遣いの使い道に口出ししたり貯蓄を強いたりすることは今でも違うと思っています。失敗を経験させるのも子育てだと私は思います。

◇ ◇

レオンハルトさんとしては「お小遣いの額や使い道を親が決めるのではなく、子ども自身に判断させること」が重要だったという。そのため、単なる報酬制度ではなく、社会に出る前の小さな経済体験の場として設計したのだそう。

投稿には

「本人の課題が明確になり、社会の勉強にもなる!」

「新しい親子コミュニケーションで好き🥰」

「家でも縛られると気が休まらない、、💦」

「うちの家庭は、これに所得税、住民税等々足してるよー!!」など賛否両論多くの意見が寄せられた。お小遣い制度をどう考えるか、改めて見直すきっかけにしていいただきたい。

レオンハルトさん関連情報

Threads:https://www.threads.net/@leonhardiritt1

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