差し替えながら遊んだ…当時パソコンに欠かせなかった懐かしデータ記録媒体たち 思い出話で盛り上がる!?

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動画や書籍など、膨大なデータで構成されるコンテンツは、以前なら簡単に持ち運びできないものだった。しかしUSBメモリやSSDの外付けストレージを利用すれば、大きなデータを有するコンテンツも手軽に持ち運びが可能だ。

このデータ転送技術の発展によって失われつつあるデータ記録媒体がいくつか存在する。たとえばフロッピーディスク(以下、FD)はその最たる例だろう。

1970年代に発売されたFDは、当初はサイズが8インチで最初の容量はわずか128KBだった。このサイズがパソコンで使用されることはなかったようだが、5.25インチのフロッピーディスクが誕生したことで、一般にも広まるようになった。

磁性体を塗布したペラペラの円盤を内蔵した薄い正方形のFDは、手で簡単に折り曲げられるほどの固さで、当時はパソコンに関する知識のない人も多かったため、ポケットに入れるために折り曲げてしまう人もいた。

その後、もう少し固いプラスチックケースに入った3.5インチのFDが登場し、容量も最大720KBの「2DD」と最大1.44MBの「2HD」が存在している。この当時のパソコンゲームでは数枚のFDを入れ替えながらプレイする方式が主流だった。

その後1990年代に入ると、より大きなデータを記録できる光磁気ディスク(以下、MO)が登場する。

MOは登場時の容量は128MBで、2HD型のFDの約100枚分のデータを記録可能だった。現在ではさらなる技術進歩によって2.3GBまで記憶容量が増加している。

3.5インチFDよりも分厚く頑丈なMOは、磁界とレーザー光で読み書きするため再生期間は50年以上、書き換え回数は1000万回以上の耐久性によって高い信頼性を誇っている。Windows11に対応したドライブも発売されており、まだまだ現役で使用可能だ。

最後はIomega(アイオメガ)社が開発した磁気ディスクであるZipだ。1994年後半に開発された外部記録媒体で、容量は100MBとMOよりもやや少ないものの、転送速度が最大約1.4MB/sと当時としては早かったため、FDに代わる媒体のひとつとして期待されていた。

しかし、FDドライブと互換性がなかったことや、Zip自体がMOよりも高価だったため、日本ではあまり普及しなかったようだ。

これらのデータ記録媒体は、USBメモリやクラウドストレージが主流となった今ではあまり見かけない。もし家で昔使っていたFDやMOを見つけたら友人などに見せてみると、思い出話が盛り上がるのではないだろうか。

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