体形や体の模様などのパーツを組み合わせ、飼い猫のイラストを作成するWebサービス「うちのこメーカー」がSNSで注目を集めている。脚先の「くつした」の長さ、耳にV字の切れ込みが入った「さくら耳」など、猫好き開発チームの目線が反映された豊富な選択パーツが用意された。組み合わせは2億通り以上だという。
猫の「体形」「模様」「目の形・色」「耳の形」「鼻」「口元」「しっぽの形」の7項目から各パーツを選び、〝うちのこ〟のイラストを作成するサービス。SNS上の膨大な数の猫の写真からパターン分けしたという体の模様は約80種。イラストをTシャツやスマートフォンケースなどのオリジナルグッズに反映することもできる。
デジタル系サービスの開発を手がける株式会社GRITとS2ファクトリー株式会社が共同開発した。GRITの代表・山本恭裕さんはサイベリアンのこむぎちゃん(オス・2歳)と暮らす愛猫家。こむぎちゃんのグッズ製作を思い立ったが「写真(入り)だと親バカ感が出てしまい普段使いしづらい」と考え、〝うちのこ〟をイラスト化、グッズ化するサービスを考えた。
11名の開発メンバーは全員が猫好きで、細部まで愛猫家の目線が反映された。「耳」の項目では「垂れ耳」や「立ち耳」だけでなく、野良猫などが不妊・去勢手術を受けたことを示す、桜の花びらのようなV字の切れ込みがある「さくら耳」のイラストも。模様色の濃淡の調節に「くつした」と呼ばれる脚先の白い部分の長短も選択肢に加えた。
8月1日にサービスを開始して以来、5日13時頃までに約60万匹の猫イラストが生み出された。完成したイラストをツイッターやインスタグラムに投稿する人の姿も見受けられる。リリース直後は平日の昼でも1万~2万件の同時アクセスがあり、タイや中国、韓国、アメリカ、ヨーロッパからもアクセスがあった。「エンジニアスタッフには張り付いてサイトが落ちないようにずっと対応してもらっています」と、山本さんはうれしい悲鳴をあげた。今後も体の模様やパーツを増やす予定だという。
開発に携わったスタッフの「飼い猫」または「好きな猫」は次の通り。
山本恭裕(プロデューサー)=サイベリアン
石井麻樹子(データアナリスト)=ラガマフィン
蔵田雅江(デザイナー・イラストレーター)=雑種(茶白)
森崎健二(フロントエンドエンジニア)=スコティッシュフォールド
小泉正敏(フロントエンドエンジニア)=ジャパニーズ・ボブテイル
倉元聡(フロントエンドエンジニア)=ラガマフィン
鈴木芽生(フロントエンドエンジニア)=マンチカン
上杉晶子(プロジェクトケアテイカー)=シンガプーラ
花井浩之(バックエンドエンジニア)=雑種(サビトラ)
小林太一朗(インフラエンジニア)=メインクーン
栗山淳(インフラエンジニア)=スコティッシュフォールド