「全ての小学生男子が配線知識を習得していた時代」昭和後期の光景を描いたイラスト あの日を思い出す

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令和になって7年。もはや昭和は遠くになりけり、だがノスタルジー溢れる昭和の景色を描く漫画家・仲曽良ハミさんが、あの頃の記憶を蘇らせる1枚のイラストをXに投稿した。

「全ての小学生男子が配線知識を習得していた時代」と銘打たれたイラストは、小学生の子供がブラウン管の後ろで、ファミリーコンピュータとテレビを接続するための装置「RF SWITCH」を弄る姿が描かれていた。

ファミコンで遊びたい一心で、面倒な配線を理解して繋いでいたあの頃を想起する昭和後期のワンシーンだ。このイラストはどんなタイミングで思いついたのか、実際に体験をもとにしたイラストなのか。仲曽良ハミさんに話を聞いた。

ーー今回のネタを思い出すきっかけはどんなタイミングでしたか。

仲曽良ハミ:実はこのイラストは、割と前に書いたものです。当時は1日一枚あの頃の思い出を描くようにしていました。そうして書き溜めたイラストのうちの一枚です。

ーー懐かしき昭和後期のネタは自身の思い出から生み出しているのでしょうか。

仲曽良ハミ:はい、基本的には自分の経験が元になっています。

ーー思い出のファミコンソフトはありますか。

仲曽良ハミ:バンゲリングベイです。最初に父親が買ってくれたソフトでしたが、難しくて泣きそうになった思い出があります。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

仲曽良ハミ:みなさん思った以上に配線を自分でやっていて嬉しかったです。あの頃はみんなどうしてもファミコンやりたかったのが伝わってきました。

◆◆

仲曽良ハミさんは、「ファミコンやりたさに配線を覚える小学生男子」のネタを一枚絵のイラストだけでなく、マンガ「しなのんちのいくる」のエピソードとしても描いている。

テレビの調子が悪くなり映らなくなってしまったとき、姉であるしなのがバンバンと力任せに叩いて直そうとした。たしかに、これでも動くときは動くが、テレビの寿命は縮んでしまう。

ファミコンを繋ぐための配線知識を駆使して、弟であるいくるがテレビを力技ではなくテクニカルに修理する。その行動はいいことなのだが、ちょっと口が悪いのは玉に瑕。

無事にテレビを修理して、ふたたび映るようにしたいくる。しなのは素直に「あんた見直したよ」と褒める。

だがいくるは調子に乗って「頼むよゴリ…」とカルピスをいれるように悪口混じりに頼もうとしたところで、結局、しなのから鋭い音を立てるビンタを食らわされてしまうのだった。

凄いのと偉いのを勘違いするのはよくない。そんな教訓も感じるエピソードだ。

昭和後期の懐かしいエピソードが詰まった「しなのんちのいくる」は、現在5巻まで発売中。あの頃を懐かしめる人も、逆に知らない昭和を知ってみたい人も、たっぷり楽しめるマンガだ。

仲曽良ハミさん関連情報

Xアカウント:https://x.com/nakasorahami

「しなのんちのいくる」:https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0B3Y177V6

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