和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」が24日、公式サイトに文書を掲載し、飼育する全4頭の雌のジャイアントパンダを、中国に返還することを発表した。「このたび、アドベンチャーワールドで暮らす4頭のジャイアントパンダが、2025年6月末頃に、中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に帰国することが決まりましたので、お知らせいたします。具体的な日程については、正式決定後、発表いたします。」と報告した。
帰国するのは「良浜(らうひん=24)」「結浜(ゆいひん=8)」「彩浜(さいひん=6)」「楓浜(ふうひん=4)」。今年8月、ジャイアントパンダ保護共同プロジェクトの契約期間が満了となることから、日中双方で協議を行い、負担のないように比較的気温の涼しい6月に帰国することが決定したという。
アドベンチャーワールドでのジャイアントパンダ保護共同プロジェクトは、2024年9月に30周年を迎えていた。「私たちは、共同プロジェクトの継続を強く願っており、ジャイアントパンダの保護のためにさらなる貢献をするため、その実現に向けて中国側と協議を続けて参ります。」と飼育の継続を望むコメントも発表している。
帰国まで残り約2カ月というタイミングでの発表。ネットでも「アドベンチャーワールド」がトレンド入りするなど衝撃が広がった。他にも「パンダくろしお」もトレンド入りした。
「パンダくろしお」はJR西日本が運行するラッピング列車で、京都・新大阪駅から白浜・新宮駅を結ぶ特急列車「くろしお」の1つ。パンダの顔を模したかわいいデザインが人気だ。ネットでは「淋しい。パンダくろしおも走らなくなるんかな」「パンダくろしおどころか全列車阪和線和歌山止まりになりそう…。」「パンダくろしおどうなんねん」「パンダくろしお、見納めか?」と心配する声があふれていた。