女芸人の中から一番面白い“笑いの女王”を決定する「女芸人No.1決定戦 THE W」が13日、日本テレビ系で放送され、オダウエダが第5代女王に輝いた。オダウエダは優勝会見で喜びと感謝を語るとともに、最終決戦ではAマッソの漫才を目の当たりにし「え~これが勝ちやん」と戦意が喪失しかけたことを明かした。
オダウエダ3票(アンガールズ・田中卓志、笑い飯・哲夫、友近)、Aマッソ2票(ヒロミ、ハイヒール・リンゴ)、天才ピアニスト2票(ミルクボーイ・駒場孝、久本雅美)。最終決戦はまれに見る激戦だった。優勝が決まるやいなや、ツッコミの小田結希(26)は膝をつき、ボケの植田紫帆(30)は顔を覆い号泣した。賞金1000万円、副賞「日テレ人気番組出演権」「優勝記念番組」を獲得した。
第5代女王の優勝会見。植田は「Aマッソを見て、え~これが勝ちやんと思いました」と弱気になったが、すぐに気を持ち直した。「これに勝たなアカンと思って、全力で向かって刃が通った思いです。誰が優勝してもおかしくなかった」と振り返った。小田はAマッソから「おめでとう」と優勝をたたえられたという。
最終決戦は1番手のAマッソがプロジェクションマッピングと漫才を融合させたネタを披露。昨年の同舞台で敗退したネタの手法を進化させ、司会のフットボールアワー・後藤輝基に「ブラッシュアップしてきましたね」と言わしめた。2番手の天才ピアニストはレジを舞台にしたコントを披露。ドアを全面活用した初戦に続き、卓越した演技力を発揮させた。3番手に登場したオダウエダはカニを具材に、持ち味の不条理な世界観を全開させたコントを披露した。
昨年に続く2回目の出場でつかんだ栄冠。小田は「自分の人生にこんなことがあるんや」としみじみと語り「好きなことを精いっぱいやったから勝てたのかな」とはにかんだ。植田は「ずっとTHE Wで勝つつもりでやってきて、本当にうれしいです」と笑顔を見せつつ「波が来た組が勝つ難しい大会で、私たちに波が来ない可能性もあるので、油断はできなかった」と総括した。
優勝賞金の使い道を小田は「お母さんに500万円渡します」と親孝行な一面を見せ、植田は母親に一部を渡すとともに「とても家が狭いので広いところに引っ越そうと思います」と現実的な思いを口にした。また、副賞「日テレ人気番組出演権」に関して小田は「ナイナイさんに会いたくて芸人になったので。(出演可能番組に)『ぐるナイ』が入っていました」と、ファンの顔になって感激していた。
最後に2人は「昨年はネタに荒さがあった。たくさん劇場に出させてもらい、磨けたと思う」と劇場関係者への感謝を述べ、会見を締めくくった。
◆審査方法 10組が、5組ずつAブロック、Bブロックに分かれ、1ネタ終えるごとに審査員による決戦投票で勝ち残りを決定し、各ブロック5組目終了時の暫定1位が最終決戦に進出。敗れた8組から、視聴者のデータ放送による国民投票枠1組を選出。計3組で最終決戦を争う。
◆出場順と得票数、勝ち残り組 【Aブロック】ヨネダ2000→紅しょうが(5―2紅しょうが)→茶々(4―3紅しょうが)→TEAM BANANA(5―2紅しょうが)→オダウエダ(6―1オダウエダ) 【Bブロック】天才ピアニスト→女ガールズ(6―1天才ピアニスト)→ヒコロヒー(7―0天才ピアニスト)→スパイク(6―1天才ピアニスト)→Aマッソ(4―3Aマッソ)
◆ファイナリスト10組 Aマッソ(ワタナベエンターテインメント=2年連続2度目)、女ガールズ(アマチュア=初)、オダウエダ(吉本興業=2年連続2度目)、スパイク(吉本興業=2年連続2度目※昨年病気で欠場)、TEAM BANANA(吉本興業=2年連続2度目)、茶々(吉本興業=初)、天才ピアニスト(吉本興業=初)、ヒコロヒー(松竹芸能=初)、紅しょうが(吉本興業=2年連続3度目)、ヨネダ2000(吉本興業=初)