宝塚歌劇団のOG31人による「EXPO2025 未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~」が29日、大阪・関西万博会場のEXPOホールで開幕した。宝塚で上演された作品のうち、ロンドンやパリ、ウィーン、ニューヨーク、ブラジルなど万博が開催されたゆかりの都市にまつわる楽曲をチョイス。華麗に歌い踊った。
ロンドンで『ME AND MY GIRL』から「街灯によりかかって」を初演の剣幸が歌い上げ、さらに「ランベス・ォーク」を全員で歌い踊り会場を盛り上げた。パリでは「サ・セ・パリ」「ピギャール」「夜霧のモンマルトル」をはじめ、宝塚の大先輩、越路吹雪さんの代表曲「愛の賛歌」などが歌い継がれた。
ウィーンの曲としては、1996年に雪組トップ一路真輝の退団公演として上演され、いまや10回も再演を重ねる宝塚屈指の人気演目となった「エリザベート」を一路、再演の麻路さき、再々演の姿月あさとの初代~3代目のトートがそろい踏みし「愛と死の輪舞」を熱唱した。また「私が踊るとき」「最後のダンス」も披露された。
またニューヨーク在住の和央ようか、ブラジル在住の麻路が、それぞれの都市にまつわる宝塚の曲を披露。さらに日本パートでは、民謡から宝塚の曲までを軽快に歌い継ぎ、会場を盛り上げた。
フィナーレで剣は「今回はOG、オールドガール?でも気持ちはフレッシュ。宝塚歌劇団今年で111年を迎えます。受け継がれてきた伝統は、この万博と同じようにミャクミャクと受け継がれています」とあいさつ。特別出演の麻実れいも参加し、全員で「すみれの花咲く頃」を歌い上げた。
公演は5月1日まで。また今公演からさらに思い出がよみがえる珠玉のナンバーやラテンナンバーに乗せたパワフルなシーンを追加し、2幕に構成したショーが東京国際フォーラムホールC(5月17日~20日)、大阪・梅田芸術劇場(5月25~27日)で上演(麻実は万博公演のみ出演)される。