都道府県別で終活トップは宮城県!〝遺産三本柱〟は想像以上に手間 全国データから見た相続&終活

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写真はイメージです(matsu/stock.adobe.com)
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 相続・終活に関するプラットフォーム事業を展開する株式会社ルリアンは、全国の40~69歳の男女計1万6342人を対象に「相続・終活に関する全国調査」を実施、結果を公開した。

 遺産相続について「時間がかかったもの」「時間がかかりそうなもの」について聞いたところ、相続経験者の43.9%が「現金や預貯金」と回答したのに対し、未経験者は該当する回答の割合が28.4%だった。「親が居住していた土地・建築物」についても経験者41.0%、未経験者24.3%と差が見られた。また、「時間がかかると思うものはない」については経験者18.6%、未経験者36.8%と約2倍の差があり、相続は想像以上に時間のかかる経験だったことがうかがえる。

 終活を行っている人の割合は21.2%で、具体的な内容は「物の整理・不用品の処分(10.6%)」、「遺言書作成(4.7%)」、「生前贈与など相続税対策(4.5%)」が上位にランクイン。また、終活を行っていないと回答した人に「終活の必要性」を聞いたところ、「感じている(43.8%)」、「感じていない(6.3%)」、「わからない(49.8%)」となった。

 終活の実施状況を都道府県別でみると、1位・宮城県(29.3%)、2位・福島県(28.2%)、3位・秋田県(28.0%)と東北地方の3県が上位を占め、3割近くが終活を行っていることが分かった。四大都市圏にあたる一都三県(東京・埼玉・千葉・神奈川)、中京(愛知)、関西(京都・大阪・兵庫)、北九州(福岡)の9都府県でベスト20に入ったのは京都(15位)だけだった。

 年代別では、50代以下で東北地方の県が多く、それ以外はばらつきがあった。一方、60代以上は、東北地方に加え近畿・四国地方の府県が多く入った。割合も30~40%と50代以下よりも10%以上高い。

 「親に遺してほしい/遺してほしかった情報」の上位5つは、各年代いずれも「土地のこと」「銀行口座情報」「財産状況」「家の相続」「保険情報」だった。「自分が家族に遺したい情報」では、「土地のこと」「銀行口座情報」「財産状況」「契約中のサービス」「保険情報」という結果に。いずれも「土地・家・お金」に関する項目が上位を占めた。

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