「ル・ポールのドラァグ・レース」で知られたドラァグクイーンのジグリー・カリエンテさんが死去した。44歳だった。ジグリー・カリエンテこと本名ビアンカ・カストロ=アラベホが27日、「重度の感染症」により、足を切断した数日後に帰らぬ人となったことを遺族が発表した。
遺族はカリエンテさんの訃報を故人のインスタグラムでこう伝えている。「深い悲しみとともに、ジグリー・カリエンテとして世界中に知られ、多くの人に愛されたビアンカ・カストロ=アラベホの訃報をお伝えします。ビアンカは2025年4月27日午前4時42分、愛する家族と親しい友人に見守られながら安らかに息を引き取りました」「エンターテインメントとアドボカシーの世界で輝かしい存在だったジグリー・カリエンテは、その人を惹きつけるエネルギー、鋭いウィット、そして揺るぎない誠実さで称賛されていました。彼女は、その芸術性や運動家としての活動、そして世界中のファンと築き上げた真の絆を通して、数え切れないほどの人々の人生に触れました」「彼女の遺産は、愛と勇気、そして光です。彼女の肉体は失われましたが、彼女が分かち合った喜びと、多くの人々のために築き上げた空間は永遠に残るでしょう」
2011年に「ル・ポールのドラァグ・レース」シーズン4に出演して一躍有名になり、2016年にトランスジェンダーであることをカミングアウトしていたカリエンテさんの家族は24日、カリエンテさんが「深刻な健康上の問題」を経験し、右足を切断せざるを得なくなったことから「ル・ポールのドラァグレース・フィリピン」の新シーズンに審査員として出演できないことを発表していた。