〝腐ったミカン〟俳優&会社員の直江喜一は歌手との三刀流だった!盟友の公演に出演、SSWとしても活躍

北村 泰介 北村 泰介
俳優、建設会社の管理職、シンガー・ソングライターなど幅広く活躍する直江喜一
俳優、建設会社の管理職、シンガー・ソングライターなど幅広く活躍する直江喜一

 TBS系ドラマ「3年B組金八先生」第2シリーズ(1980―81年放送)で不良生徒・加藤優を演じ、〝腐ったミカン〟の流行語と共に時の人となった俳優の直江喜一(62)が21日から、演劇と音楽を融合した舞台公演に出演する。1月から吉本興業に所属して心機一転の直江に意気込みを聞いた。

 直江は、俳優・歌手の川原田新一と桜井はやとが旗揚げした劇団「かわざくら」の1周年記念公演に出演。「お芝居とLIVE『ステージ フォー マネー』」と題し、24日までの4日間、都内の会場「アトリエファンファーレ高円寺」で2部構成として開催される。1970年代から活躍してきた女優・歌手の児島美ゆきもゲスト出演する。

 直江は「1部は芝居で、2部は歌謡ショーのような感じです。1部は出番も多く、体力勝負です。2部の歌は、昭和の私の好きな曲をワンフレーズと、自分のオリジナルをハーモニカを吹きながら歌います」と内容を説明。「最近、ライブをやってませんので、歌を聴きたい人は良いかも!」とアピールした。

 建設会社の管理職(部長)を務めながら、俳優として舞台や映画、ドラマなどに出演してきた直江だが、実は「歌」にも取り組んできた。「金八先生」の放送終了から約半年後の81年9月にシングル曲「悲しきティーン・エイジャー」とアルバム「俺はオレンジなんかじゃない」で歌手デビュー。当時はアイドル的な存在だったが、自作曲を2010年代からリリースするなど、シンガー・ソングライター(SSW)という「もう一つの顔」がある。いわば〝三刀流〟を貫いてきた。

 12年に「南から」と「酒でも飲もうや」の2曲をカップリングで世に出したのを皮切りに、16年には単身赴任先の石川県・能登での体験を歌った「見附島のえんむすびーちで!」、自身の人生を反映した「前だけを見て歩く男でありたい」や、集大成となるアルバム「道」をリリース。また、原点となった「悲しき~」に加えて、そのB面の隠れた名曲「けんか帰り」もセルフカバーで歌い継いでいる。自身のバンド「直江喜一とオレンジブレイカーズ」でも精力的にライブ活動も続けていた。

 直江は「『見附島のえんむすびーちで!』は能登のご当地巡りをしている〝バツイチ〟カップルの歌です。昨年の能登半島地震で、歌詞に出てくる見附島は半壊、輪島の朝市は全壊してしまいました」と振り返る。さらに、「僕の曲はカラオケにも入っていて、作詞と作曲をやっているから、その印税があるわけですけど、昨年12月に入ったお金が126円でした(笑)。ギリギリ缶コーヒー1本が買えるかという…」と笑わせつつ、「今後も歌を作る機会があれば周囲に相談していきたい」と音楽への意欲は衰えていない。

 吉本入り後、その第一歩となる今回の舞台を目前に控え、直江は「まだ1周年の若い劇団ですが、40年来の付き合いの川原田さん、弟のようなはやと君が立ち上げて頑張っていますので、最大限に協力して、いい舞台にしたいと思ってます。お時間ありましたら、ぜひ、お越し下さい」と呼び掛けていた。

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