政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)が21日、国会内で定例会見を行い、兵庫県の斎藤元彦知事(47)の告発文書問題をめぐり、日本維新の会の兵庫県議らが立花氏に告発者の私的情報などを記した文書や、非公開で行われた百条委員会の音声データを提供したことを認めたことについて、時系列で経緯を説明した。
立花氏は「隠し立てする必要は何ひとつないので…」と前置きし、増山誠県議(46)と24年10月29日に電話をし、同月31日夕方にカラオケボックスで会ったとした。「岸口さんとはその翌日11月1日、夕方4時か5時くらいにホテルでお会いしました」と、岸口実県議(60)と会談したことを改めて明かした。
斎藤氏の応援を目的に、兵庫県知事選に立候補した立花氏は「その後、すぐに三宮の街頭演説をしている時に、白井県議の知り合いの女性から『電話をしてもらえないか』と電話番号を預かりまして、白井さんとお電話させていただいて」と、白井孝明(たかひろ)県議(41)と連絡をとったことも明らかにした。
白井氏との電話連絡の内容について、立花氏は「私が言ってる演説やYouTubeで言ってる内容が何か問題ありますか、間違いありますかという質問をさせていただいた。白井さんからは『いろいろ情報提供したかった』という趣旨があったんだけど、もうすでに岸口さんや増山さんからいただいている情報で十分だった。『わからないことがあったらまた電話をしますね』と、電話を切った」と内容をつまびらかにした。
立花氏は「兵庫県の維新の方、少なくともその3名は、(告発者の私的情報などを記した)文書が真実だと信じて私に渡してくれ、あるいは情報提供してくれたという感じですかね。白井さんは情報を確認する役割。増山さんは非常に積極的にお話をし、紙の資料も音声もいただいた」と振り返った。
岸口氏が、民間人のAさんとともに立花氏と面会したことは認めながらも、文書を渡したかどうかについて「記憶がおぼろげ」などとと説明していることに「岸口さんは政治家辞めたほうがいい。そこまで記憶力ないんだから。ボケてるのなら辞めた方がいい」と指摘した。
立花氏は「維新の会は白井孝明県議も呼んで、話をしていただけるようにお願いしたい。できれば(私に)会見に同席、せめて質問させてほしいなと思っている」と、23日に行われる予定の岸口氏、増山氏出席の会見に白井氏の参加を求めながら、自身の出席も熱望していた。