女優・川上麻衣子がスウェーデン車を愛する理由 サーブ4台、次はボルボに 生まれ故郷への思いも

北村 泰介 北村 泰介

 車選びにはその人の性格や価値観、ライフスタイルが反映される。スウェーデン生まれの女優・川上麻衣子は「サーブ(SAAB)」を愛車とし、同社の倒産後は仕事や生活の変化も伴って、5年ほど前に車の運転から離れて現在に至るが、今後、再び運転する生活が訪れるとすれば、「ボルボ(Volvo)」を選びたいという。川上が当サイトの取材に対し、30年間に渡る愛車遍歴と生まれ故郷であるスウェーデンの国産車について魅力を明かした。

 初めて車を所有したのは1986年、20歳の時だった。最初はイタリア車の「アウトビアンキA112」で、「かわいい車」という印象で選んだが、スウェーデンを愛する両親の希望も踏まえ、1年後に「サーブ900」に乗り換えた。90年には「サーブ9000ターボ」のハンドルを握り、その後もサーブ一筋の愛車生活を送った。

 「サーブは『900』と『9000ターボ』から『カブリオレ』『エステート』と4台乗りました。エステートを10年乗ったあたりで、サーブ倒産となった記憶があります。年齢的にもちょうど50歳に近づき、東京・谷中にスウェーデンの雑貨などを扱う店舗も出すこととなり、生活が大きく変わる中で、乗りたいと思える車が見つからなかったので、2016年くらいに、いったん(車の所有を)やめてみたら、意外と不自由なく、そのまま…。今はたまにレンタカーで楽しんでいます」

 川上は今年、BS日テレの番組「おぎやはぎの愛車遍歴」に2月と4月の2回出演。当サイトにも「スウェーデン車の魅力は、やはりシンプルなことと信頼性。余計なことはしないことですかね。また、大人が楽しむ粋さがあること。幼稚さが感じられないことが魅力ですね。それはスウェーデンのインテリアや小物まで全てに共通していると思います」と指摘する。

 スウェーデンの車事情も聞いた。川上は「スウェーデンでの暮らしに国産のスウェーデン車は、やはり古い車も含めて多く走っていますが、きれいに走っている車にはトヨタが多く、警察車両はいち早くトヨタのプリウスだったと記憶しています」と日本車の人気も付け加えた。

 その川上は日本でスウェーデン車に魅了された。実は、サーブ購入前に買うつもりだったのは、ボルボだったが、両親と共に中古車の販売場に着いた時には売れていて、後日、勧められて「サーブ生活」に入ったという経緯がある。現時点で手にしていないボルボの魅力をうかがった。

 「先日、おぎやはぎさんの番組で初めて最新のボルボに乗り、そのグレードの高さに驚きました。以前、スウェーデンにいる頃、ボルボは頑丈が売りで、サーブはエレガントというイメージでしたが、ボルボの進化に驚きました」

 今後も乗るならスウェーデン車だという。

 「愛車生活が復活する可能性があるとすれば、先日の番組のおかげでボルボとなりました。今後、生活の場所を都会から離れることも視野に入れると、遊びで乗れる小さな車もまた魅力です。ボルボと小回りの効く軽自動車の面白いものを探すのも楽しそうです。(一方、これまで乗って来た)サーブの魅力はなんといっても戦闘機を作っていた会社ならではの、重厚感。フロントガラスを大きく曲げる技術はサーブの自慢でした。シートが暖かくなるのも、いち早く取り入れていましたし、イグニッションキーがサイドブレーキの所にあるのも楽しかったです」

 川上は愛猫家として知られ、一般社団法人「ねこと今日 neko-to-kyo」の理事長を務める。今月5、6日に開催されるオンライン講座「キャットアカデミー」(詳細はneko-to-kyo .com)を前に、「猫と車の関係」をうかがった。

 「現在は動物病院が自宅の裏にあるので、猫のために車が必要ということはなくなりました。猫にとって外出は恐怖ですから、なるだけ移動はしないことがベストですね。車に乗るのが好きな猫は稀(まれ)ですが、小さい頃から慣れさせれば大丈夫かもしれません。我が家にいた7匹の猫たちは全て車も外出も苦手でした」

 猫という存在を大切にする中での愛車生活を模索していく。

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