経済効果の研究で知られる関西大の宮本勝浩名誉教授(80)が12日、2月22日の「ネコの日」を前に、大学を通じ2025年のネコノミクス(ネコの経済効果)を約2兆9086億円とする試算を発表した。
宮本氏は「2021年の東京五輪の実質的な経済効果は約3兆7729億円であったと推定される。つまり『2025年のネコノミクス』は、2021年の東京五輪には及ばないものの、それに迫る経済効果をもたらすことになる。いかにネコの経済効果『ネコノミクス』だ大きいかがわかるであろう」と指摘した。
その上で「ネコ1匹の年間飼育費用はわずか約14万1732円であるが、日本全体の経済効果は約2兆9086億円になる。可愛いネコが日本経済に大きな貢献をしている」と述べた。
宮本氏は、2025年のネコ飼育の総費用を約1兆3437億9422万円とし、ネコグッズやネコカフェ、ネコを目的とした旅行などの消費支出を約25億円と仮定。直接効果の約1兆3462億9422万円から一次波及効果、二次波及効果をはじき出し、東京五輪級の経済効果があるとした。
ネコの飼育率は減少傾向にあるとして、宮本氏は「飼育率と1世帯あたりのネコの飼育数を増やすことが求められる」とした。