トランプ大統領役俳優に「賞なんて取れない」の声 アカデミー賞ノミネートも

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 セバスチャン・スタン
 セバスチャン・スタン

 俳優のセバスチャン・スタンが、「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」では賞を取れないと言われていたという。同新作で若きドナルド・トランプを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされているセバスチャンだが、1970年代から1980年代にかけてニューヨークで不動産業を営んでいたトランプ氏のキャリアを検証するこの映画に大統領本人が不満を抱いている中、出演に向けて感じていた懸念を明かした。

 サンタバーバラ国際映画祭で、セバスチャンはこう語った。「このような評価をもらえたことに深く深く感謝しているよ。ただ、その後が大変だった。わからないことばかりだった。とても不確かだった。何も期待できなかった」「多くの人に『これで賞なんて取れないよ』と言われた。でも僕は『大切なのはそれだけじゃない。重要なことだと感じたんだ『ってね」

 同作品は、批評家からは賞賛されたものの、興行的には苦戦を強いられ、セバスチャンは、昨年のアメリカ大統領選挙が興行収入に影響をもたらしたと考えているという。「複雑な気持ちだよ。これをやっている時に選挙があったから、いろいろな思いがあったし、今でも思いがある。ひとつだけではないんだ」

 しかしセバスチャンは、アカデミー賞にノミネートされたことで観客がこの映画を違った角度から見ることができると期待しているそうだ。「この映画が評価されたことで、より多くの人が映画館に足を運ぶことができる。より多くの人が映画を見ることができる。僕たちは理解しなければならない。それしかない」「これは無関心でいられる状況ではないし、砂の中に頭を埋めて、目を覚ました後に起こったことを目にする状況でもない。今起こっていることなんだ。億万長者たちが、どう考えるか、どう感じるかを指図し、考え方が違えば、皆が互いに叫び合う」「自分の意見を持ち、それを言う勇気を持つこと。だから僕はこの映画を賞賛するんだ」

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