米フロリダ州の海に生息するサメは、なんとコカインを摂取しているかもしれない。この州の沖で人間が捨てたコカインを食べ「ハイ」になっている可能性を研究者らが示唆している。
ディスカバリーチャンネルの新ドキュメンタリー『コカイン・シャークス』 では、密売人らが船外に降ろしたコカインがサメの体内に入っているかどうかを調査。海洋学者らがその状況の危険性を指摘している。
同州の環境エンジニアで、今回の調査を率いたトレイシー・ファナラ博士はこう話す。「実際の問題に光を当てたキャッチーな見出しとなるでしょう。私たちが使うもの、製造するもの、自分たちの身体に取り入れるもの、それら全てが廃水に混じり、自然の水域へと流れ、私たちが生き続けるために必要な水生生物にたどり着くのです」
「製薬、コカイン、メタンフェタミン、ケタミン、これらのドラッグが魚類に影響を与えていることを示す研究があります」「この大量のコカインが汚染源の場合、サメがこの化学物質に影響を受けていると判断することはかなり妥当であると言えます。コカインは可溶性が強く、その包みが少し開いただけでも、その構造統合性が崩れ、ドラッグが海の中へと入ってしまうのです」