新郎新婦の晴れ舞台である結婚式。カネとホンネ調査研究所はこのほど、都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する20~39歳の既婚男女412人を対象に実施した「結婚式」に関する調査結果を発表した。
最初に「結婚式を挙げるか」を聞いたところ、「挙げた(もしくは予定している)」と答えた人は66%だった。逆に、結婚式を挙げていない割合は34%で、3人に1人は挙式していないことが分かった。担当者は「結婚式にかかる、安くない費用が影響しているのかもしれません」と推測した。
続けて、「結婚式にかかる費用」について調査。全体の平均は300.2万円となった。分布をみてみると、300万円台が30.4%と多数を占め、親族やごく親しい間柄の知人のみを招待したと思われる100万円未満の挙式は11.7%だった。挙式のほかに結婚指輪や新婚旅行、新居への引っ越しなども必要になることから、300万円の壁は挙式をちゅうちょするのに十分な金額なのかもしれない。
また、親が結婚資金の援助をしている割合は66.7%で、援助額は平均76.3万円となった。「援助なし」が33.3%いるため平均値が押し下げられているが、分布をみると100万円代が26.3%と多くなっている。担当者は「結婚費用が平均300.2万円ということもあってか、親が少なからぬ負担をして初めて式が成立するケースがあるのかもしれません」とした。
最後にご祝儀について調査。合計した平均額は122.1万円で、先述の結婚式平均費用の約4割に相当した。分布をみると、100万円代が35.7%で最多。99万円以下にやや偏っており、「50万円未満」「なし」と合算すると40.9%だった。ご祝儀への過分な期待は禁物で、少なからぬ金額を用意する必要があるようだ。