国民民主党の玉木雄一郎代表(54)が17日、国会内での会見で、岸田文雄内閣の支持率が各社の調査で軒並み政権発足後最低を記録したことに触れ、「増税メガネ」とあだ名がつく理由を分析した。
記者団から岸田内閣の支持率について問われた玉木氏は「個別の項目を見ると(旧統一教会へ)解散命令を出したことにも評価が高いし、処理水をやったことも賛成が増えてきている。やったことを一個一個見ると、賛成の方が上回っているのに、足し合わせると駄目だ、みたいになっている」と指摘した。
玉木氏は「私はやっぱり、総理がもう少し、喜怒哀楽を出されたほうがいいんじゃないかと」と提言。「この前もパネル作ってやってましたけど、何か学校の先生がやってるみたいで、多くの人が黒板を見て指差しされると嫌な感じばっかり印象に残っている。メガネかけた学校の先生に難しい授業を教わっている感じになって、伝わるべきものは伝わってないんじゃないかな」と物申した。
「増税メガネとか言われて気にしてるって話がありますけど…」と、SNSなどで広がる岸田文雄首相(66)のあだ名を切り出す。通勤手当への課税や退職金への増税が検討されている状況を挙げ「現に増税をやっているわけではない。『岸田さんやりたいことが見えないけど、増税だけはやりたがっているよね』っていう感じが、マイナスの印象になっている」と、原因を分析した。
玉木氏は「だから今こそ減税なんですよ。否定するんであれば、行動で見せるしかない」と勧める。政府が策定する総合経済対策に向けた自民党提言案に、減税が盛り込まれていないことを挙げ「残念ながら自民党の案には、税収増の還元という言葉すらも消えているので、あとは総理が頑張るしかないんじゃないですか。自民党からも助けがないわけですから」と突き放していた。