秋田の郷土料理のお弁当「げきからぼだっこ飯」がSNSで話題になっている。
白飯の上に乗った、ミニチュアのような小さな鮭の切り身。これでごはんが食べられる?と心配になるが、秋田では大人気商品だそう。150円という破格のお値段にも驚きだ。小さい鮭以外に他のおかずも無く、シンプルで潔い内容はインパクトがあり、SNSで度々話題になった。販売するのは、秋田県大仙市のファーマーズマーケット「しゅしゅえっとまるしぇ」の総菜部門。担当する藤田学さんに話を聞いた。
ーーどれくらい人気?
藤田:平日で30個ほど、週末は50~80個、多い時は100個以上が売れる人気商品です。注目度が高く、老若男女問わず、楽しんでご購入いただく様子を拝見しています。
ーー普通の塩鮭との違いは?
普通に売られている塩分濃度10%以上の塩鮭を、秋田弁で「ぼだっこ」と言います。激辛は塩分濃度10%以上のものなので、一般的な塩鮭とはしょっぱさの度合いが違うだけです。
ーーこんな小さい欠片でご飯を完食できるのか?と心配になるのですが。
藤田:鮭には塩辛さのランクがあって、甘口、中辛、辛口、激辛とあり、「げきからぼだっこ飯」は名前のとおり激辛で、200gのご飯に5gのぼだっこ(鮭)でちょうどだと思います。鮭味がしっかりしていてしょっぱいのと、米どころ秋田ならではのご飯がおいしいので、少量でしっかりご飯が進みます。
ーー秋田では一般的なものですか?
藤田:コンビニやスーパーにも、ぼだっこのおにぎりや切り身そのものが普通に販売されているので、スタンダードな食べ物だと思います。焼いて食べるのが基本。塩で日本酒を飲むみたいに、お酒も飲めるような気がします。
でも、少しずつほぐしながら、あったかい炊き立てのご飯を食べるが一番だと思いますよ!
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SNSでは「これだけ?!」「秋田じゃなければ怒られそう」「お茶漬けにしても美味しそう」「実際食べると白飯は本当に足りる」などの声が見られた。雪国だからこそ発展した保存食の文化。秋田を訪れた際には是非ご賞味いただきたい。
しゅしゅえっとまるしぇ関連情報
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