個性的な味わいと形状で、南国フルーツの王者として知られるドリアン。
今、SNS上ではそんなドリアンの皮に、鉄の切断などに使用する熱切断機を当てた実験動画が話題になっている。
トゲのある表面は炎が噴き出る熱切断機が触れると真っ黒に変色。トゲも先端が赤く燃え煙が上がるが、皮をひっくり返してみると裏面は何事もなかったような鮮やかなクリーム色のまま。
金属をも切断する熱切断機をもってしても表面しか焦げないドリアンの皮…もはや「最強」ではないだろうか。今回の動画を投稿した大阪染織機械株式会社社長の山本哲士さんに話を聞いた。
なお山本さんは日頃から熱した鉄球をガラスコップや氷などにのせる実験を行っており自称「鉄球おじさん」としても知られる。
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ーー使用された熱切断機について教えてください。
山本:弊社では普段、鋼材の切断に使用しているもので、おおよそ1000℃くらい。いつも投稿している鉄球と同じくらいの温度で、約1分ほどかけてドリアンの皮を加熱しました。動画は時間そのままで編集していないので、変化がよく見ていただけると思います。
ーー鉄を切断するのにドリアンは切れないことに非常に驚いたのですが、業界では皆さんご存知のことなのでしょうか。
山本:弊社の実験は学者さんも分からない事が多いそうなので、あるあるではないと思います。弊社ならではの実験を積極的に行っていますが、結果には毎回驚いています。
ーー今までの実験の中で、ドリアンに次ぐ熱に強いものは?
山本:アロエやパイナップルも強かったです。ドリアンと同じく黒くはなるのですが、裏側は綺麗な果肉のままでした。スイカやバナナなどは穴が開いてしまいました。
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SNSユーザー達から「パイナップルとドリアンの対決が見たい」「ゴジラの皮膚みたい」「建築資材に応用できそう」「水分を含ませた硬質スポンジ状のものが耐火性が強いということか?」「見た目強そうな果物は本当に強かった」など大きな反響が寄せられた今回の投稿。
今後の実験から新たな発見を期待したい。
大阪染織機械株式会社
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