赤ちゃんは、母親が妊娠後期に食べた食べ物の匂いに好意的に反応するという調査結果が得られた。英ダラム大学の研究で、新生児が胎内で嗅いだ食べ物の香りに好意的な感情を示すことが判明した。
今回の研究は、母親が妊娠中にケールやニンジンの粉末を定期的に摂取していた英国の生後3週間の赤ちゃんの表情を分析したもの。母親が摂取したニンジンのカプセルを嗅いだ赤ちゃんはその匂いに好意的な反応を示し、ケールでも同じ傾向が見られた。
さらに赤ちゃんが生まれる前に経験した匂いに対し「笑い顔」の頻度が増し「泣き顔」の頻度が減ることも判明。研究を指導したナジャ・ライスランド教授は「例えば妊娠中に胎内で緑黄色野菜に触れさせることで、赤ちゃんが緑黄色野菜に対してよりポジティブな反応を示すよう促すことができるということです」と説明した。