日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事、49)が20日、府庁での囲み会見で、国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が19日の国会内での会見で「103万円の壁を178万円に近づけて上げていく、ガソリン減税をする。これを骨抜きにして、邪魔をしたのは維新さんもその責任があるということになる」と発言したことについて「交渉が思い通りにいかないことを他党にせいにするのはやめたほうがいいと思います」と猛反論した。
吉村氏は「ここに来て協議が…自分たちの協議が不十分だということに対して、あるいは思い通りの状況になっていないことに対して『維新のせいだ』って言うのは、国民民主党らしくない」と苦言を呈した。
年収103万円の壁の引き上げについて「103万の壁、ぜひ突破してもらいたいと思いますし、実現してもらいたい。自公国で協議がされて来ているわけですから、ぜひ実現してもらいたい。が、それを思い通りにいかないことを他党のせいにするのは、僕は控えるべきだと思っています」と重ねた。
さらに「去年くらいから、本気で腹くくってやるんだったら一緒にやりますか、という話は私は持ちかけてますけれども、国民の榛葉さん、玉木さんも『維新は維新でやればいいやん』ってことをずっと言われてきた」と訴えた。
維新は高校授業料無償化などを条件に、2025年度予算案に賛成する方向。予算案成立にめどが立ったことで、榛葉氏は与党との3党協議が停滞していることについて「維新にも責任がある」とした。
吉村氏は、教育無償化への与党との3党協議について「我々は我々で、公約実現に向かって一生懸命やっているわけです」と説明。「去年の年末からずっと言ってきましたけども、完全に『維新は維新でやればいい』という風に外に出されて。僕は『本気で実現するんだったら一緒にやるべきじゃないか』と言ってきました。公言もしている中で『維新は維新でやればいい』とおっしゃられてましたので、この間政調会長を含めて協議をていねいに積み上げてきた」と地道な成果を強調した。