維新・吉村代表「思いはわかるけどルール違反」立花孝志氏に音声データ提供認めた増山県議に「説明責任を」

杉田 康人 杉田 康人
日本維新の会の吉村洋文代表
日本維新の会の吉村洋文代表

 日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事、49)が20日、府庁での囲み会見で、維新の増山誠兵庫県議(46)が24年10月に非公開で行われた兵庫県議会文書問題調査特別委員会(百条委員会)の音声データを政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)に提供したことについて「ルール違反なので、あってはならないと思います。本人たちの思いというのがあるのはわかりますが、やっぱりルール違反。してはならないこと。しかも相手方は党の党首ですから。思いはわかるけど、ルール違反」と指摘した。

 兵庫県の斎藤元彦知事(47)のパワハラ疑惑などを告発した文書問題をめぐっては、岸口実県議(60)が24年11月1日に、立花氏に文書を手渡した場に立ち会ったことを認めた。百条委メンバーでもある維新の県議2人が、立花氏への情報提供に関与したことになる。

 記者団から「党としてのガバナンス(統治)に問題があるんじゃないかという批判もあってもおかしくないが、党の代表としてどう思うか」と問われた吉村氏は「その批判はおっしゃる通りだと思います」と述べた。

 増山氏は、19日配信のYouTube番組「リハック」に出演。「(24年)10月25日の片山(安孝)元副知事のご発言を録音して、立花氏に渡したのは私です」と告白した。

 24年10月25日に、百条委が片山安孝前副知事(64)を証人尋問。同年11月17日投開票の同県知事選の影響を考慮し、秘密会で行われていた。

 吉村氏は、兵庫県知事選に与えた影響について問われ「どこまで選挙に影響を与えたかはわかりませんけれど、これはルールに反しているということは事実です。(百条委に)維新の会メンバーとして参加して、秘密会という会は趣旨が(百条委の)総意としてそうしている」と述べた。

 今週末にも、吉村氏から党内調査を指示された岩谷良平幹事長(42)が調査結果を公表する。吉村氏は「調査結果の公表と、事実経緯を本人たちから説明する。(記者からの)質問も時間無制限でやり切る。説明責任を果たしてもらうことが重要。動機も含めてです。その上で、処分について検討する」と、岩谷氏と県議らが出席した記者会見を開くとした。

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