SNSに投稿された謎の食べ物の画像が話題になっている。
「これ食べていいよと父親からもらった」とのことだが、緑色でゴツゴツした表面は、かさが開く前の松ぼっくりのようにも見える。
「普通の人は知らないし、食べ物と認識しない」とのことだが、果たして正体は?お味は?投稿主である、あつおさんに話を聞いた。
ーーこの食べ物の正体は?
あつお:「モンステラ・デリシオサ(ホウライショウ)」と呼ばれる植物の果実です。観葉植物として人気ですが、果実が食べられることを知っている方は少ないのではないでしょうか。自宅でも栽培してるのですが、今回ポストしたのは園芸関係の会社に勤める父親から貰ったものです。父は子供の頃からよく変な果物などを渡してきました。
モンステラの果実は未熟で食べると毒(シュウ酸カルシウム)がありますが、そんな危険さも植物好きとしてはワクワクしてしまいます。
ーー食べ方、お味は?
あつお: 未熟の状態で食べると口の中が痛くなるので追熟が重要です。緑色のうろこ状の皮が自然に剥がれ始めたら食べごろのサイン。トロピカルな香りが南国を感じさせ、味はキウイやパイナップルのような酸味とバナナの甘さを混ぜ合わせたような、一度食べたら後を引く味わいです。
ーー家庭内では日常的に食べていますか。
あつお: 私と父が食べるくらいで、母と妻は食べません(笑)。
でも娘たちは目を輝かせて「何これ、美味しい!」と食べていましたよ!珍トロピカルフルーツのジャボチカバやフィンガーライムなども食べさせたことがあり、フルーツマニアに育てばいいな、と思っています。
ーーお父さんも変わった植物が好きなんですね。
あつお:5年程前から熱帯果樹の栽培を始めたのですが情報が少なく試行錯誤の連続。それまであまり会話がない親子関係だったのですが、共通の趣味ができ休日は1日中一緒にビニールハウスを建てることも。熱帯果樹は親子の関係も深めてくれました。父親の協力や知見もあり、収穫が実現したフルーツが沢山あります。
ーー今後の展望は?
あつお:家族で様々なフルーツを育て、食べた人や出会った人を笑顔にしたいです。いつか仕事にできたら最高です。最近、娘に将来は何になりたいか聞くと「パパのフルーツを使ったケーキ屋さん!」と答えてくれ感動しました。そんな未来の可能性もあるのかと思いながら、家族みんなで楽しむ家庭菜園をコンセプトにYouTubeやSNSの発信をし、1人でも多くの人が魅力に気付くきっかけになれれば幸いです。
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SNSでは「もらってもどうしたらいいか分からない」「トウモロコシ?」「どんな能力が得られるの?」などの反響が集まりました。あつおさんは熱帯果樹の他に、様々な品種のイチジクを栽培し、試行錯誤の様子を配信中。家族の絆を深める家庭菜園。チャレンジしてみてはいかがだろうか。
あつおさん関連情報
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