レトロ駅舎に入ってみたら仰天!アートびっしり異空間 夜道に浮かび上がる光景に「腰抜かしそう」の声も

ゆきほ ゆきほ

青森県の駅舎を撮影した動画が、SNSで大きな話題を呼んでいる。映っているのは、潰されそうなほど厚く雪が積もった古い駅舎。中に入ると天井から床、ゴミ箱まで黒い線で描かれたアートに埋め尽くされている。

駅や壁によくある落書きとは到底思えない技術と熱量で、見るものを圧倒させるこれらの作品。一体どこに、なぜこんな駅があるのか。動画を投稿したtoshiboさんに撮影の経緯を聞いた。

ーー場所は?

toshibo:青森県の田舎館駅です。雪が積もって埋もれていますが、普段は駅名の看板が見えます。

ーー現地に足を運ばれた経緯は?

toshibo:友人から教えてもらい、レトロな駅舎やアートが好きなので実際に見てみたいと思い足を運びました。訪問したのは警報級の豪雪で、カーナビの予想した3倍くらい時間がかかりやっと到着。豪雪で運休していて、夜の景色も相まって不思議な雰囲気でした。

◇ ◇

このアートは落書きではなく正式なオファーを受け、青森とドバイで活躍するアーティストGOMAさんが制作したものだそう。熱量が伝わる作品だが、どんな思いで描かれたのか。本人にも話を聞いた。

ーー制作の意図は?

GOMA:コロナが日本に広まり、青森県も緊急事態宣言で仕事も無くなりました。 そこで、ネガティブになるのではなく、コロナが明けた後の観光地をつくろうと2週間かけて制作したものです。

ーーなにが描かれているのでしょうか?

GOMA:屋根の中心には大きな目玉があります。 少し怖い印象がありますが、犯罪抑止のため少し怖くしました。絵を描く前は落書きや放火事件もあった駅です。これ以上、悪い気持ちを持ち込ませないため大きな目を描いて、周りには全ての人を優しく包み込むという意味で「千手観音の手」を描きました。

ーー見どころは?

GOMA:外観は70年前に建てられた駅そのままを残しました。中に入ると椅子やゴミ箱に至るまで全て絵で埋め尽くしました。異空間に一歩足を踏み入れて、非日常を体感していただきたいと思っています。

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SNSでは「大作すぎる」「8番出口みたいなゲームかと思った」「CGじゃなくて本物?!」「寝過ごして辿り着いた駅がこれなら腰抜かしそう」などの反響が集まった。なお、駅舎のある田舎館村は田んぼアートや、棟方志功の出身地としても有名。アートにゆかりのある地を訪れてみてはいかがだろうか。

GOMA(小玉 倫也)

青森県弘前市出身。1986年生まれ。弘前市で保育士として3年勤務し、その後秋田公立美術工芸短期大学に入学。卒業後本格的にアーティスト活動を開始。有名企業とのコラボレーションや、TV出演、海外などでのライブアートなどを行う。

X :https://x.com/goma_official_

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toshibo

1988年埼玉生まれ。カメラの他、ドローンで撮影した国内外の廃墟の写真や動画などをSNS中心に投稿しつつ、毎年展示も行なっている。近著「ゲーム旅」(芸術新聞社) 「ホラークリエイターズファイル視禍」参加(玄光社)

X:https://x.com/JIYUKENKYU_jp
Instagram:https://www.instagram.com/104b0/

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