タンブラーや水筒の底面に貼られている商品情報などが記載されたシール。何となく、はがしてしまった経験がある人もいるのではないだろうか。実はこのシール、重要な役割を果たしていることがツイッターで紹介され、驚きの声が集まっている。
調理用品を企画・販売している和平フレイズはツイッターで「ステンレスタンブラーや水筒の底面シールをはがさないでください」と注意喚起。シールは「保護シート」という名称で、真空処理をした「口」の溶接部分を保護するフタの役割をしているという。シールをはがして、あらわになってしまった「口」が破損すると、保冷・保温効果が失われるほか、内部に水などが侵入し腐食や故障の原因となってしまうことが説明された。
知らなかったユーザーからは多くの反応が。「小さい頃、がんばってはがそうとガリガリガリガリしていた記憶があります。為になりました!」「そんな機能があったとは」「単なるシールじゃないんやね」「どうりでベッタリくっついているはずだよ」などの声が寄せられた。
では、はがしてしまったり、何度も食洗器で洗って取れてしまった場合はどうすればいいのだろうか。和平フレイズ公式ツイッターは「応急処置は、この部分が傷つかないようにするために保護をお願いします。防水ステッカーやクッション性のあるシールを貼ってください」と勧めた。ホームセンターや100円ショップなどで販売している、アルミシールなどを丸く切って貼るといいという。
ツイートに対し、「なぜはがせるような物にするのか」「キャップをはめたらいいのでは?」など疑問の声もあがった。和平フレイズでは以前、キャップ式で製造を行っていたものも多くあったというが、「年々軽量コンパクトの需要が高まっていきました。キャップを付けた仕様にすると構造上、高さが増してしまい、重量も出るため、できるだけコンパクトに仕上げるために現在の工法を採用しております」と回答した。
そもそも投稿された写真のシールをよくみると小さく「はがさないください」と注意書きされている。今回の保護シートに限らず、記載事項にはしっかりと目を通しておきたい。