人気米菓「ハッピーターン」を製造する亀田製菓は、3月末から新商品「ハッピーターン 辛(から)ターン」を期間限定で発売している。2年前のエイプリルフールに公式Xが発信した“ウソ”を本当に商品化し話題を呼んだ「ハッピーターン つらターン」の進化版。5月末まで全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどで発売される。
話題を呼んだ“ウソから出たまこと”が磨きをかけて帰ってきた。「ハッピーターン」ではなく「辛ターン」というウソのようなパッケージ。8種の香辛料と3種の旨みパウダーをブレンドした「辛パウダー」が、甘じょっぱさとは対をなす辛旨な味わいを生み出す“新感覚のハッピーターン”だという。
ことの発端は2023年4月1日、エイプリルフール。ハッピーターン公式Xが「ハッピーターン」に酷似した「つらターン」なる謎商品のパッケージ画像を公開した。これはもちろんエイプリルフールネタとして投稿した“真っ赤なウソ”だったのだが、大きな反響となり「実際に発売してほしい」という声が多数。根強い要望を受けて、1年後の24年4月に「つらターン」を本当に発売した。絶妙な辛旨さが好評を博した。これを受け、さらに1年後のこのほど、進化版となる「辛ターン」の発売にいたったという。
同社の担当者は「昨年大好評をいただいたため、大きなプレッシャーの中『さらにとまらない味を作らなくては!』と悩みました」と率直に告白した。試作を繰り返し“とまらない辛旨”をさらにブラッシュアップ。最後は「食べた瞬間『これこそ、よりとまらない辛旨だ!』とその味わいにチームメンバーが確信した」と明かし、社内では「ウソから生まれた商品もここまできたか!」との声もあがった。
商品パーケージを見ると、漢字の「幸」の上部が取れ「辛」になっているという遊び心あるデザインも。同担当者は「これこそ、幸せの中にある辛さ、『辛ターン』。ぜひ、この新たな幸せの形を楽しんでください」とアピールした。