テレワーク経験者の約8割が「対面」の方が気を使う リモハラ被害経験「ある」は2割

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
写真はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)
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 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに働き方が大きく変化し、テレワークが全国的に普及し始めてから今年で4年目。キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営する株式会社ライボの調査機関「Job総研」がこのほど、351人の社会人男女(20~50代、20人~1000人以上規模の会社に所属、1年以内~10年以上勤務)を対象に「2023年リモハラの実態調査」を実施した結果を公表した。

 テレワークの経験がある258人にハラスメントにおいて対面とリモートではどちらが気を使うかを聞くと、「対面」が34.9%と、「どちらかといえば対面」が42.2%で、合算した77.1%が”対面派”の回答となった。”リモート派”は22.9%で、内訳は「リモート」が10.9%で、「どちらかといえばリモート」が12.0%だった。

 テレワーク経験者にリモハラ被害経験の有無を聞くと、「ある」が6.6%と「どちらかといえばある」が15.1%で合算した21.7%が”ある派”の回答。”ない派”は78.3%だった。またリモハラの被害経験がある56人に具体的な内容を聞くと「業務時間外にチャットやSNSで連絡」が41.1%で最多。次いで「Webカメラを常に繋げた状態を強要」が25.0%、「極めて頻繁に業務状況を報告させられる」が25.0%が並んだ。

 テレワーク経験者にリモハラをしてしまったかもしれない加害経験を聞くと、「ある」1.2%と「どちらかといえばある」4.7%を合算した5.9%が”ある派”の回答。”ない派”は94.1%で、内訳は「ない」77.1%と「どちらかといえばない」が17.0%だった。

 また、リモハラをしてしまったと思う具体的な内容では、「業務内容の報告を過度に求める」と「Webカメラに映った室内の様子や音声に過度な詮索」が40.0%でトップタイに。「Webカメラを常に繋げた状態を強要」が20.0%で続いた。

 回答者全体の351人に職場でのリモハラ防止対策の有無を聞くと、「有無を知らない」が51.0%で最多回答。次いで「ない」が34.8%、「ある」が14.2%だった。また現状のリモハラ防止対策についての満足度を聞くと、「満足」が28.5%、「不満足」が71.5%となった。

 テレワーク経験者にリモハラに当たる内容の把握度を聞くと、「正しく把握している」が15.5%。対して「把握しているつもりだが正しいかは曖昧」39.1%と、「なんとなく把握している」22.9%を合算した62.0%が”曖昧な内容で把握している”回答だった。「把握していない」は22.5%となった。役職別では「正しく把握している」の最多回答は課長クラスの28.6%で、「全く把握指していない」の最多は部長クラスの36.4%だった。

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