「15分違うだけでこれだけ変わる」 北海道で午後5時前に撮影した写真が話題「旅はやめられない」

藤丸 紘生 藤丸 紘生
JR留萌本線・真布駅の風景 一人旅研究会さんのX(@hitoritabiken)より=2023年1月8日午後4時40分撮影
JR留萌本線・真布駅の風景 一人旅研究会さんのX(@hitoritabiken)より=2023年1月8日午後4時40分撮影

 「15分違うだけでこれだけ雰囲気が変わるから、旅はやめられない」。2年前に北海道で撮影した、雪景色にポツンとたたずむ駅。日の入り前後、たった15分間が生み出す変化に旅の魅力が詰まっているという。写真を撮影したXアカウント「一人旅研究会」(@hitoritabiken)の栗原悠人さんに話を聞いた。

 撮影場所はJR留萌本線・真布(まっぷ)駅。同駅は23年4月に同線・石狩沼田駅~留萌駅間の廃止に伴って、現在は「廃駅」となっている。栗原さんは廃駅となる3カ月前(23年1月8日)に訪れ“現役”としての姿を撮影。同じ画角から15分違いで撮影した2枚の写真をXで公開した。

 1枚目は午後4時40分に撮影した写真。夕暮れ時のノスタルジックな雰囲気を感じさせる。2枚目は同55分ごろに撮影した写真。周囲が一気に暗くなり、寂しげではかない顔を見せる。この違いが栗原さんの言う「旅はやめられない」のゆえんなのだろう。

 栗原さんは日本全国の秘境などを巡り、郷愁風景を撮影してきた。「日の入り・日の出の前後15分。灯りが周りにぼやっとなじむ暗さが好きで、狙って撮影する事が多いのですが、だんだん目の前の景色が見えなくなっていくはかなさ、美しさに息をのみました」と撮影当時の心境を振り返る。「好みが分かれると思いますが、自分は日の入り直前の時間帯(午後4時40分撮影)の方が好きです」と明かした。

 廃駅となった同駅のように、いつかは見られなくなる秘境駅も多い。栗原さんはXで「居なくなってしまう前に、出会いたい駅が沢山ある…。これも、旅がやめられない理由」とつづっている。

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