WBCを戦う日本代表「侍ジャパン」の大黒柱・大谷翔平が大会中にとった1つの行動が、1次ラウンドで敗退となった韓国で話題を呼んでいる。「スポーツソウル」は「日本代表チームの象徴としてそびえ立つ大谷翔平の小さな行動が悔しかった。“同じ選手なのにどうしてあんなことができるのか”と。羨望交じりの嫉妬が生まれた」と綴った。
同メディアが指摘したのは韓国戦の三回無死二、三塁の場面。満塁策で敬遠された大谷は、バットボーイにバットを渡した後、手袋を渡しつつ、笑顔で軽く手をやり、感謝を示した。これに「KBOリーグでは一度も見られないシーン。刹那の瞬間だったが、残像がかなり長く残った。韓国選手たちはなぜあんな態度をとれないのか」と、自国選手への憤りを記した。
大谷が高校1年生の時に作ったという目標達成シートの中に、人間性の項目があることに注目。「人間性の良い人になってこそ、ドラフト1位の資格を備えることができるというのも大谷の考え。愛される人になって礼儀や配慮、信頼などを身につけなければならないという誓いが改めて際立つ」とし、「勝敗とは別に野球人が自ら『尊敬される人』になろうと努力したのか。凄惨な成績よりも反省しなければならない。尊敬する人が失敗すれば、非難よりも励ましの声が大きい」と、自戒。「世界の野球の流れは、優越した技術ではなく、大衆との共感だ。(韓国が)最初からこの部分を逃していたことが恥ずかしい」と、締めた。