昆虫食におけるコオロギの味ランクがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは野食ハンターとしてYouTubeで活動している茸本朗さん(@tetsuto_w)が投稿した「昆虫食が色んな意味で話題ですが、野食ハンター的には「コオロギという『味ランク中の下』の虫が代表食材になってる限りは昆虫食推進には関わりづらい」ってのが本音。日本人は美味しいものならちゃんと食べる国民なんだから、美味しい昆虫の美味しい食べ方を紹介していきたい。SDGsなんてその後の後」という投稿。
2013年に国連の食糧農業機関(FAO)が「世界の食糧危機の解決に、栄養価の高い昆虫類を推奨する」と発表してから、昆虫食に対する意識が世界で高まっている。日本では大正時代からイネの害虫であるイナゴや蚕のさなぎ、カミキリの幼虫などが食されてきたが、最近の昆虫食ブームではコオロギが飼育の容易さ、成長の早さ、雑食の観点から注目されてきた。
茸本さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「コオロギでも粉末にしないと食べない時点で、なかなかに無理している印象があります。」「昆虫の中でも旨味が強く、飼育も比較的楽らしいけど、適切な管理下に無いと悪食でクッソ不味いっていう点はあまり語られませんね。田舎のコンビニだとトイレ用具に群がってたりするのであまりいいイメージ持てませんねえ…」など様々な共感の声が。
またその他にも
「イモムシ系の美味しいのが好きです。ヤシオオオサの串焼きは死ぬまでに食べてみたいです!」「蝉の幼虫は美味しかったですね。綺麗なところで育てるのが難しそうだから、食材にするには案外コストがかかるかもしれませんけど。」「カミキリムシの幼虫は昆虫食で唯一“食材として美味しい虫”って言われてるけど現代人には入手が困難だから誰でも味を体験できるようになんとか研究してほしいものですね」
などコオロギ以外のおすすめ昆虫食に関する声も多く集まった。
昆虫食の中でも味の評判が良いのはセミの幼虫で、ナッツのようなうま味があるそう。
肉厚で歯ごたえがあり、様々な調理法で楽しむことができる。日本のある公園では「食用を目的としたセミの幼虫等の捕獲は辞めてください」と掲示板が立つほどだ。
また他にも美味な昆虫食として「ウナギの蒲焼き」と例えられるハチノコや甘くてフルーティで「ラフランス」と例えられるタガメ、香ばしく「落花生」と例えられる蚕のさなぎなどが挙げられる。
現在、日本ではSDGsの観点からも様々な企業や活動家たちが昆虫食を広めることに精力的に取り組んでいる。しかしながら、昆虫食についてまだまだ知られていないことは多いようだ。昆虫食を試すよりも先に、まず昆虫食について知ることが大切なのかもしれない。
茸本さん関連情報
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