インドに「天才予言少年」がいるという。日本のテレビ番組でも紹介されたアビギャ・アナンドさんだ。2006年生まれで今年16歳。110万人以上が登録するというYouTubeチャンネルで「予言」を展開しており、世界的に膨大な数の再生回数を誇るため、その影響力が注目されている。女優でジャーナリストの深月ユリア氏が、その中から注目点をピックアップした。
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長引くウクライナ戦争、次々と変異していく新型コロナウイルス、世界各地で多発する地震。2022年は波乱万丈な出来事が続くが、混沌とする世界はどこに向かうのか。
インドの「天才予言少年」アビギャ・アナンドくんが今年3月10日に最新の予言を発表した。アナンドくんは10歳の時に大学の天文学教室に入り、トップの成績を収めるほどの高知能の持ち主。アナンドくんはインドの占術・ヴェーダ、 自然科学や天文学、経済学など様々な学問を研究し、 新型コロナウイルスパンデミック発生やまん延のピークを当てて、世界中から注目を集めている。
そんなアナンドくんの最新予言によると、 「戦い」の象徴である火星と「死」の象徴である土星が今年7月頃に接近し、カーラサルパ・ヨガ(インド占星術ヴェーダにおいて、7惑星の位置が特定の方向に偏っている状態)が21年12月中旬から地球に悪影響を及ぼしているので、22年は引き続き波乱の年になるという。
【ウクライナ戦争は第三次世界大戦に発展しない】
「悪のエリートたちがウクライナ戦争を煽動して、インドやパキスタンに戦火は拡大するが、第三次世界大戦にはならない。ただし、経済的な打撃が大きく、原油や天然ガスの価格が高騰しエネルギー危機が起きる」。現状、原油や天然ガスは暴騰しているが、これは予言より未来予測といった方がよいだろう。
【バブル崩壊】
「2022年3-4月、ハイパーインフレが起きて、多くのバブルが崩壊する。ただし、経済がゼロになるわけでない。経済格差は広がる」
3月15、16日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRB(米連邦準備理事会)はゼロ金利政策を解除して25bp(ベーシスポイント)の利上げを提案し、金融市場は打撃を受けた。本来は50bpの利上げを予定していたが、ウクライナ戦争による経済打撃の影響を考慮したものだった。これも予言というより、経済分析といえる。
【銀が上がる】
「金銀・農業への投資が良く、不動産投資は控えた方が良い。特に4月13日以降、銀が飛躍的に上がり、5月以降は農業への投資をすると良い」。戦時中は金・銀が上がる。またロシアから小麦の輸入ができなくなれば、国内の農業の需要は増えるだろう。これも予言というより経済を分析した結果だろう。
【第三次世界大戦は2029-32年に起きる】
「木星と土星の位置関係が対極になる、2029年から32年の間に第三次世界大戦が始まる確率が高い。世界は荒廃し、世界地図も書き書き換わる」。これは非常に気になるが、世界地図が書き換わる、ということはやはり核戦争が勃発してしまうのだろうか。
【新型コロナ対策には有機野菜やウコンが良い】
「新型コロナ対策はワクチンより自然免疫を高めるべき。 有機野菜やウコン、ギロイ茶(ハーブ茶)などで免疫力が高まる。新型コロナ流行が21年6月-11月の期間にかけて穏やかだった国は、22年4月に感染が広がる可能性がある」。インドの古典医療ではアーユルヴェーダの薬草(ウコンやハーブ、ターメリック入りンミルクなど)が新型コロナ発症予防に有効だとされる。
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いかがだろうか。予言より「未来予測」が多いようだが、22年はまだまだ波乱が続きそうだ。しかし、変化は新たなチャンスにも恵まれるきっかけにもなるので、より良き未来を創造できるよう行動していきたい。