ゲームが変えた人生…マヂラブ・野田クリスタルが語るゲーム論「人生の縮図」…規制条例には反対

福島 大輔 福島 大輔
ゲームへの思いを語る野田クリスタル(撮影・堀内翔)
ゲームへの思いを語る野田クリスタル(撮影・堀内翔)

 昨年のお笑い賞レース「M-1グランプリ」と「R-1グランプリ」をW制覇し、トップ芸人の座に上り詰めたマヂカルラブリー・野田クリスタル(34)。R-1では、自作のゲームをプレーしながら実況するという斬新なネタが話題となった。ゲームによって人生が劇的に変わった野田が、デイリースポーツの取材に対し、独自の“ゲーム論”を語った。

 ゲーム好きが高じて「大人になってから、独学でインターネットで勉強した」というプログラミング技術を駆使し、約5年前から自らの手でテレビゲームを作成。4月には「Nintendo Switch」で「スーパー野田ゲーPARTY」を発売する。プレーヤーとクリエイター双方の顔を持つ野田は、「自分の中で、ゲームは『究極』。ある意味、人間の本質が表れるものだと思っています」と語った。

 とかく「ただの遊び」「勉強の邪魔」などと、ネガティブなイメージを押しつけられがちなゲーム。野田も「どうしても、スポーツの方が素晴らしいものだとか言われる」としつつ、「そういうことじゃないなと思ってて、スポーツに比べて『体を動かす』という要素が減っただけなんじゃないかと。攻略するにあたって、考え方とか取り組み方とかは、スポーツと一緒だと思います」と言い切った。

 実際、対戦型ゲームは「eスポーツ」として、すでに競技化されている。野田は「対戦ゲームは、読み合いの部分もあって、その要素がもっと広がったのがスポーツだと思う。ゲームというの戦略性が高まり過ぎた部分があって、結果としてだからめちゃくちゃ面白いんですね。スポーツではルールで規制されていても、ゲームならOKという部分もありますし」と分析した。

 野田がゲームを「究極」と評するのは、攻略にあたって複数の能力を必要とするからだという。「操作能力や戦略、読みの力…と、持てる能力が全部そこに出ている。例えば学校のテストは、暗記力がほぼ全てという一面もあるでしょう。実際、テストで高得点を取る人は、ゲームでハイスコアを取る感覚に近いと言う人が多いですし、株で数十億稼いでる人が知り合いでいるんですけど、感覚はまったくゲームと同じでしたね。ゲームって下に見られがちなんですが、実際は人生の縮図だなと思いますよ」と言葉に力を込めた。

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