半永久的に残る本物のタトゥーと異なり、2週間で消えるというジャグアタトゥー。近年、YouTuberやインスタグラマーなどがお洒落として取り入れるようになり、だんだんと注目されつつある。この「消えるタトゥー」の魅力や発色の原理についてジャグアタトゥーアーティスト・雨季朋美さんに聞いてみた。
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-近年人気のジャグアタトゥーですが、その魅力は何でしょうか?
雨季:本物のタトゥーみたいな見た目でありながら2週間という期間限定のアートであるということですね。この期間を短い、儚いと捉える方もいれば気軽だと捉える方もいるでしょう。私は実は、儚いなと思ってしまうタチです。でも消えてしまうからこそ、その時間を特別にできます。どこかお守りのような、心を楽しく強くしてくれるような、そういった想いもジャグアタトゥーを入れる方にはあるんではないかなと思います。
そしてなんといっても危険性がほとんどないというのも魅力ですね。ナッツやイチゴにアレルギーを持っている方には施術できませんが、そうでなければアレルギーの心配はほとんどなく、また針を使ったり痛い思いをしたりということが一切ないので、子供からお年寄りまで多くの方に気軽にタトゥーアートを楽しんでいただけるのが最大の魅力です。
-消えてしまう儚さや気軽さと安全性が魅力なんですね。素朴な疑問なのですが、ジャグアタトゥーはどのような仕組みで発色するのでしょうか?
雨季:ジャグアインクの原料としてゲニパアメリカーナという果実が用いられています。この果実の汁が皮膚に触れると、果汁に含まれる「ゲニピン」という成分が角質へ浸透し、角質内のタンパク質やアミノ酸と反応して肌表面を濃紺色に染めます。
-雨季さんがジャグアタトゥーと出会ったきっかけ、アーティストになろうと思った理由は何だったのでしょうか?