ディズニープラスで独占配信中のドラマ「SHOGUN 将軍」で撮影時に実際に使われた甲冑と衣装が、大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」イベントホール南側で20日まで期間限定で特別展示されている。
展示される衣装は真田広之が演じた吉井虎永、浅野忠信が演じた樫木藪重、平岳大が演じた石堂和成、それぞれが着用していた兜と甲冑、そしてアンナ・サワイが演じた戸田鞠子と二階堂ふみが演じた落葉の方が着用していた打掛と、5人のメインキャラクターの豪華衣装で、日本初上陸。また、『SHOGUN 将軍』第一話「按針」&メイキング映像が特別上映される。
衣装はいずれも細部にまでこだわり、兜や甲冑の傷みは撮影の過酷さを物語っている。同作の宮川絵里子プロデューサーは「すごく近い距離で見られるので、世界中の『SHOGUN』ファンの方々に間近でぜひ見ていただきたいですし、ファンじゃない方もふらりと立ち寄って純粋に美しい着物や、兜と甲冑を見ていただけたら」とアピールした。
同作はエミー賞で歴代最多となる作品賞含む18冠を受賞。ゴールデングローブ賞では本年度最多となる4冠。世界中の主要アワードを軒並み制覇し、受賞数トータルは90と高く評価された。主演とプロデューサーを務めた真田について、宮川プロデューサーは「頭の上がらないというか、すごい方なんだと改めて思います」と尊敬の念を抱いていた。
コロナ禍のなか、カナダのバンクーバーで約1年にわたる撮影だった。「自分がコロナにかかってしまったら撮影が止まってしまうという責任感はあったと思います。それでも、自分の撮影がない日でも、現場にいらして、マスクを二重にしてゴーグルもして、朝から晩までモニターの前で立っていらっしゃいました。日本から来た海外の撮影が初めての若い役者さんの心のケアや、フォローとかもされて。どれだけ人間力のある方なんだと」。真田にプロデューサー、役者としての凄みを感じていた。
続編については「シーズン2をやる方向には動いています」とし、具体的な中身については触れなかったが、「死んでしまったメインキャストもいるので、それと同じくらい面白い登場人物が出てくると思いますね。日本の俳優さんにもチャンスになればいいなと」と期待を寄せた。