「ゴシップガール」「バフィー~恋する十字架~」などで知られる女優ミシェル・トラクテンバーグさんは、生前何年もスタジオに売り込んできた脚本の映画契約を間近に控えていたという。監督兼プロデューサーのケイシー・テボは、2月26日に自宅マンションで死亡しているのが発見され、39歳でこの世を去ったミシェルさんが同名の本を原作にした「トイ・モンスター」の脚本を書いていたことを明かしており、自身がこれまで読んだ中で最高な作品の1つだとしている。
TMZによると、ミシェルさんが書いた脚本は、冷戦時代に国防総省のミサイル設計の仕事を辞め、マテル社のチーフ・エンジニアとなり、バービー人形、おしゃべりキャシー、ホットウィールの誕生に貢献したエンジニア、ジャック・ライアンの物語だという。テボはジャックの私生活も同様にドラマチックだったとして、「どうやらライアンは、今世紀で最も重要な玩具のいくつかを作りながら、過剰な生活を送るという、やんちゃな一面を持っていたようです」と語っている。
テボによると、同作品の資金を得ることは、ミシェルさんと自身にとって長い闘いだったそうで、数年前には大手スタジオから興味を示されたが、スタジオの責任者が別の会社に移ったため、計画は頓挫、しかし1カ月ほど前に「非常に成功しているファイナンススタジオ」がこのプロジェクトに興味を示したという。
ミシェルさんの早すぎる死により、製作は現在中断されているが、テボは故人に敬意を表して完成させる決意を固めている。「彼女は100%、この映画の完成を望んでいました」