斎藤元彦兵庫県知事(47)の告発文書問題をめぐり、政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)に告発者の私的情報などを記した文書や、非公開(秘密会)で行われた百条委員会の音声データを提供し、連絡を取ったことなどを認めた日本維新の会の兵庫県議3人が23日、神戸市内で会見した。
百条委副委員長だった岸口実県議(60)は、告発者の私的情報などを記した文書を立花氏に渡す席に同席。「私から立花氏に(文書が)渡ったということは否定できない」と説明した。
百条委のメンバーだった増山誠県議(46)は「(24年)10月25日の議事および録音データを外部に流出させたということはルール違反」と、立花氏に音声データや告発者の私的情報に触れた自作のメモ(備忘録)を提供したことを認め、謝罪した。
白井孝明(たかひろ)県議(41)は、立花氏と計3度、電話したことを明かした。
立花氏への提供に岸口氏が関わったとされる文書は、1月18日に50歳で死亡した竹内英明元県議を「黒幕」と名指しする内容も含まれている。
岸口氏と増山氏には、記者団から「お二人がもとになった立花さんの情報拡散が、選挙結果だけでなく竹内議員の死の原因になったという認識はないのでしょうか。弔意やおわびを示すつもりはないのか」と岸口氏、増山氏に質問が出た。
岸口氏は「今回の件につきましては、私からこれが、あれが、どうで…ということを申し上げるつもりはもうありませんので。もうお亡くなりになられてますので、心からの哀悼を表したいと思います」と答えた。
増山氏は、竹内氏への哀悼の意を表しながらも「私が提供した情報によって、竹内県議のお亡くなりになった原因かどうかというのはなかなか難しいところではございますので、言及は差し控えたいと思います」と述べた。