維新・岩谷幹事長「ルール軽視した極めて不適切な行為」N党・立花氏に情報提供の3県議の処分今週中に決定

杉田 康人 杉田 康人
神戸市内で会見する日本維新の会の(左から)東徹衆院議員、岩谷良平幹事長、金子道仁参院議員(兵庫維新の会代表)
神戸市内で会見する日本維新の会の(左から)東徹衆院議員、岩谷良平幹事長、金子道仁参院議員(兵庫維新の会代表)

 斎藤元彦兵庫県知事(47)の告発文書問題をめぐり、日本維新の会の増山誠兵庫県議(46)、岸口実同県議(60)、白井孝明(たかひろ)同県議(41)が「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)に告発者の私的情報などを記した文書や非公開で行われた百条委員会の音声データを提供、連絡を取ったことを認めた問題で、維新の岩谷良平幹事長(44)、兵庫維新の会代表の金子道仁参院議員(55)、東徹衆院議員(58)が23日、神戸市で会見し、党で行った調査結果を報告した。

 岩谷氏は「増山県議に関しましては、ルールを軽視した極めて不適切な行為。岸口県議に関しましては、百条委員会の副委員長としての自覚に欠けた行動があった。日本維新の会として、これに関しまして、心から深くおわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ございません」と謝罪した。

 金子氏も「3名の彼らの行動によって、再び県政に混乱を招いた。早急に処分の決定を行っていきたい」と述べた。24日に党紀委員会を発足させ調査を継続し、今週中にも処分を決定する。増山氏は、党に離党届を提出したことを明かしたが「受け取っておりますが、受理して認めたという形にはなっておりません」と説明した。

 増山氏には16日にヒアリング。調査報告書では「立花氏が増山県議から当該音声データを受け取ったと主張していることに関して、2月16日の面会とヒアリング時には明言はなかったものの、その後の電話等のヒアリングに対し事実である旨を認めた。また、2月19日に、WEB番組にて自らが録音し、音声データを提供した事を公表した」と結論づけた。

 増山氏の動機について「斎藤元彦知事への批判的な報道が続く中で、真実を世間に知らせることが公益に資すると考えた。百条委員会の結果が出た後に、自ら音声提供の事実を公表するつもりであった。岸口議員に音声データ流出の疑惑が向けられているため、時期を早めて公表することにした」とした。

 岸口氏については「立花氏が岸口県議から文書を受け取ったと主張しているところ、11月1日には知人A氏と共に立花氏に面会し、A氏または岸口氏から当該文書が立花氏に手渡されていることは事実と認められる」と結論づけた。

 報告書では「(岸口氏)自身が手渡したかどうか記憶があいまい。岸口県議が長年の知人A氏(民間人)からの要請で、文書を立花氏に渡す場面に同席し、当該文書が立花氏に手渡された。当該文書の作成者はわらかない。立花氏を選挙に勝たせようといった意図や、その他特別に深い意図や動機はなかったが、A氏との人間関係の中で、同席した」などとしている。

 白井氏について、岩谷氏は「積極的に立花さんに連絡を取り、情報を渡していたというようなヒアリングはできておりません。少し増山さん、岸口さんとはレベル感が違う。調査報告書を出すところまでは至っておりません」とした。

 岩谷氏は、夏の参院選に与える影響を問われ「我が党にとっては、大きなマイナスの影響があるのだろうと思います」と語った。

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