斎藤元彦兵庫県知事(47)の告発文書問題をめぐり、政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)に告発者の私的情報などを記した文書や、非公開(秘密会)で行われた百条委員会の音声データを提供し、連絡を取ったことなどを認めた日本維新の会の兵庫県議3人が23日、神戸市で会見した。
百条委メンバーだった増山誠県議(46)は「マスコミに同じような情報を提供をしたとしても、発表はされないという危惧があった。私は非常に発信力がございませんでしたので、なかなかお知らせする手段…自分のXという形で思い当たらず、発信力がある方にお伝えすることで、県民の皆さまが知ることができるのではないかという考え、立花氏に提供させていただいた。立花さんをメディアとして認識していた」と、立花氏に秘密会の音声データを提供した動機や理由を明らかにした。
増山氏は、ルールを違反したことについて謝罪したが「今回、県民の皆さまから私に対してルール違反をしたということをお叱りを受けるのは当然だと思うんですが、マスコミの皆さんがここまで関心を持っておられることは非常に驚いている」と、記者団に問いかけた。
さらに「ふだん議員ですとか、職員の方から(マスコミに)ルール違反の上で情報提供されているということが散見されている」とし、24年10月の秘密会で行われた片山安孝前副知事(64)の証人尋問の内容が新聞紙上で記事になっていると指摘した。
同内容の「関係者への取材で分かった」との記事を取り上げ「○○新聞さんいらっしゃいますか?この関係者って誰なんですか?」と逆質問。他の記者から「そんなこと話している場じゃないんじゃないですか?記者とのやり取りだったら別のところでやってください」と反発が飛んだが、増山氏は「じゃあ、別の所でまた、やり取りします。こういった形で、いろいろと情報漏えいがあった」と矛は収めなかった。
記者団から「大量のデマを流していることが分かっている立花氏が…」などと指摘されると「立花氏が多くのデマを流しているという意見には、ご賛同しかねます」「私は今でも、立花さんがデマを言っていたとは認識しておりません」などと反論した。