維新会見 約7時間40分で終了 増山誠県議「県民が知らないまま選挙に突入してしまうのは危機感」

杉田 康人 杉田 康人
神戸市内で会見した(左から)兵庫県議の増山誠氏、岸口実氏、白井孝明県議
神戸市内で会見した(左から)兵庫県議の増山誠氏、岸口実氏、白井孝明県議

 斎藤元彦兵庫県知事(47)の告発文書問題をめぐり、政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)に告発者の私的情報などを記した文書や、非公開で行われた百条委員会の音声データを提供し、連絡を取ったことを認めた日本維新の会の兵庫県議3人が23日、神戸市内で会見した。

 兵庫県議会文書問題調査特別委員会(百条委員会)のメンバーだった増山誠県議(46)は「10月25日の議事および録音データを外部に流出させたということはルール違反。この場を借りて謝罪をさせていただきたいと思います」と陳謝した。この日、日本維新の会に離党届を出したことを明かし、議員辞職については「有権者の声を聞きながら、これから判断してまいりたい」とした。

 動機について「片山氏(片山前副知事)のクーデターに対する証言と、パレード担当課長が亡くなったことは知事からのパワハラは関係がないことは、文書問題の重要な要素。これは公益に資する情報。この情報を県民の皆さまが知らないまま選挙に突入してしまうのは危機感があった」などと語った。

 百条委副委員長だった岸口実県議(60)は、告発者の私的情報などを記した文書を立花氏に渡す席に同席。「私から立花氏に(文書が)渡ったということは否定できない」と説明した。

 白井孝明(たかひろ)県議(41)は、立花氏と計3度、電話したとして「一方的に斎藤知事だけが悪者のような報道をされていっている。現状がフェアではないと思っていた。情報提供といわれても仕方がない」と述べた。岸口、白井両氏は、党からの処分をふまえて判断するとした。

 県議3人の会見後、同党の岩谷良平幹事長(44)、兵庫維新の会代表の金子道仁参院議員(55)らが会見。金子氏は、増山氏からの離党届を受理していないとして党紀委員会を開き、今週中に3人の処分を決めるとした。岩谷氏は「日本維新の会として、心から深くおわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ございません」と謝罪した。

 午後1時から始まった会見は、午後6時30分に県議3人が兵庫維新の会の全体会議出席のためいったん中断。その後岩谷幹事長らの会見が始まり、午後8時40分に会場の都合で終了した。休憩時間も含め、約7時間40分と長時間会見になった。

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