マイケル・ジャクソンさんはモータウン25周年記念コンサートでのムーンウォークに不満げだったという。2009年に50歳で死去したキング・オブ・ポップことマイケルは、1983年にアメリカで放送された「モータウン25:イエスタデイ、トゥデイ、フォーエヴァー」で伝説のステップを披露した。この時の様子を、ソウルグループ「シャラマー」メンバーでダンサーのジェフリー・ダニエルが振り返った。
ポッピングを始めとするストリートダンスの伝道師だったジェフリーは、マイケルがムーンウォーク習得にかかった時間について「contactmusic.com」に尋ねられ「分からない」とコメント。「(ムーンウォークを)私が彼に初めて見せたのは1980年で、彼が実際に公に披露したのは1983年だ。彼が習得に3年かかったという意味じゃない。見せるための絶好の機会を窺っていたのかもしれない」と推測した。
「モータウンの25周年記念のイベントで私は観客席にいた。面白いことに誰も何が起こるのかわかっていなかった」と回想。「彼は『ビリー・ジーン』をして、3回スクート(ダンスの動きの1つ)しスピンしつま先で立った」とマイケルさんの動きを振り返った。さらに「パフォーマンスが終わり私は彼のもとに行き『ワオ、マイケル、やったね』って言ったら、『まあね。でも自分の思い通りにはいかなかったよ』って。私は『君がどう思おうと、とにかく観客を虜にしたんだ』って伝えた」と会話も再現した。
その後、このダンスムーブはマイケルの代名詞となるが、ジェフリーによると初披露となった同イベントで観客らは度肝を抜かれていたという。「あのステージで初めてバックスライド(ムーンウォーク)をした時、観客らが飛び上がったんだ」「でも知っている人たちは『マイケルが君のことをやっているじゃないか』って感じで私を見ていたよ」と語った。