「バッテリーの供給不足」エラー…愛用するノートPCを守るための“格闘” 無情の結末で感じたこと

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筆者が普段メインで使用しているノートPCは、2020年に購入したDell製である。性能には満足しており、日々の執筆活動に欠かせない存在だ。ただこのところ、起動時や使用中に「バッテリーの供給不足」を示す警告メッセージが表示される頻度が増えてきた。

ノートPCのバッテリーが消耗品であり、いずれ寿命を迎えることは理解していたものの、実際に直面すると悩ましい。CPUやメモリ、ストレージといった他の主要部品は全く問題なく動作している状況で、バッテリーのためだけに買い替えるのも腑に落ちない。どうにか「バッテリー供給不足エラー」を解消できないか筆者が格闘した記録をお届けする。

そもそもバッテリーが供給不足になるのは、充放電を繰り返すことでバッテリー内部の化学物質が徐々に変化し蓄電能力が低下していくのが原因である。高温環境での使用・保管や、過充電・過放電によってこの低下は加速する。高温環境には気をつけていたものの、常にコンセントに差して使用していたため長らく過充電状態になっていたであろう点は悔やまれる。

バッテリーの供給不足を改善する方法を調べたところ、いくつか試すべきものが見つかった。まず試したのは、バッテリー残量を意図的に0%近くまで使い切るバッテリーリフレッシュ(キャリブレーション)だ。実際にノートPCを電源を入れたまま放置し、バッテリー残量を0%としてみたが、残念ながら根本的な解決には至らなかった。

コマンドプロンプトからWindowsバッテリー レポートを起動して実行したところ、DESIGN CAPACITY(設計での数値)が45,007 mWhであるのに対して、FULL CHARGE CAPACITY(実際の数値)が9,128 mWhとなっており、かなり劣化していることが判明した。

これだけ劣化していることが判明すれば、小手先ではどうしようもないとあきらめた。バッテリーを交換するか、ノートPCの買い替えかの2択しかないだろう。ただ、バッテリーを交換しようにも購入から5年が経過しているため、費用も決して安くはないだろう。筆者も分解手順などを調べてみたが、自身のスキルとリスクを天秤にかけた結果、安易に手を出すべきではないと判断した。

これらの試行錯誤の結果、筆者のDell製ノートPCのバッテリー供給不足エラーは解消できなかった。コンセントに接続しておけば動作自体は問題ないため、しばらくはこれで凌ぐしかない。

今回の奮闘を通じて再認識したのは、日々の適切なケアがいかに重要かということである。高温を避け、適切な充電管理を行い、省電力設定を活用する。次に購入するノートPCではより注意しようと思う。

決して安い買い物ではないノートPCなので、少しでも長く、快適に使い続けたい。今回の筆者の「もがき」を読み、あなたの愛機と向き合うきっかけとなれば幸いである。

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