人気特撮シリーズの映画「ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…」(武居正能監督)のグランドフィナーレ舞台あいさつが18日、都内で行われ、特撮界の〝レジェンド俳優〟谷口賢志(45)がサプライズ登壇。この日、最後の上映を迎えた同作の出演者にねぎらいの言葉を送った。
谷口は昨年10月、テレビシリーズ「ウルトラマンデッカー」の14、15話にデッカー・アスミ役で出演。デッカーに変身し、史上2人目となるスーパー戦隊、仮面ライダー、ウルトラマンの〝三大特撮〟で変身する快挙を達成していた。
イベント中盤、劇中の印象的なシーンを再現していた主人公・アスミカナタ役の松本大輝らは、突然観客席から姿を見せた谷口に、「え~~!」と驚きを隠せず。谷口は「すいませんおじゃまします」と謙遜しながらステージに合流した。
谷口は「デッカー」出演者に向けた手紙を読み始めた。「ウルトラマンデッカーの皆さんに人生の先輩としてこれだけは絶対だといえることがあります。チームウルトラマンデッカーは一生”チームウルトラマンデッカー”です。卒業はありません。なので卒業証書はありません。皆さんが全力で戦い続けてきてくれたことを一生忘れない人たちが必ずいます。皆さんが全力で届けてくれたおもいに人生を彩られた人たちが必ずいます」と熱弁。ファンの気持ちを代弁し、「チームウルトラマンデッカー、戦い続けてくれて本当にありがとう。そして本当にお疲れさまでした」と言葉を送った。ラヴィー星人ディナス役の中村加弥乃、キリノイチカ役の村山優香は目に涙を浮かべながら聞いていた。
谷口は松本に対し「たくさんウルトラマンはいるけれど、カナタが命をかけて生きてくれたウルトラマンデッカーが、俺にとっては最高のウルトラマン。誰が何と言おうと最高のウルトラマンはカナタが生きてくれたウルトラマンデッカー。一緒に戦えたこと一生忘れません。誇りです。最後まで走り続けてくれて本当にありがとう」と力強いメッセージ。感動的な雰囲気に包まれる中「追伸、今カナタのウルトラマンが最高だといいましたが、あくまで俺のウルトラマンデッカーを除いてのことだから。実質2位だから」とおどけて見せ、会場を笑わせた。
〝レジェンド俳優〟からの金言を受け、松本は「本当にウルトラマンデッカーでたくさんの子供たちや大人たちを奮い立たせてたり元気にさせたりできたんだなっていうのをまたさらに実感しました」としみじみ。最後まで付いてきてくれたファンに向けて感謝を伝えた。「デッカーは最後は笑顔で終わりたい。終わらないといけない。だから泣かないで最後は笑顔でバイバイしようと思います。みなさん1年間本当にありがとうございました」。新番組「ウルトラマンブレーザー」へバトンタッチし、最後まで涙を見せず会場を去った。