アクサ生命保険株式会社はこのほど、高校生の子どもを持つ全国の30~69歳の男女1000人を対象に「金融経済教育とライフマネジメントに関する調査2023」を実施し、その結果を公表。大学に進学予定の子どもを持つ親の約半数が「計画的に進学費用を準備すべきだった」と後悔していることが分かった。
まず、全回答者1000人に、大学進学費用の総定額を聞いたところ、平均は「受験費用(願書代・受験料・交通費・宿泊費など)」で23.8万円、「入学金」で51.5万円、「1年間の授業料など(授業料・施設費・実習費など)」で101.1万円、「1年間の教科書・教材費用」で16.7万円という結果になった。
続いて、大学進学費用をいつ頃から準備していたかを調査。「子どもが生まれる前」が9.3%、「子どもが未就学のとき」が39.1%、「子どもが小学生のとき」が10.7%、「子どもが中学生のとき」が7.4%、「子どもが高校生のとき」が8.2%、「まだ準備をしていない(大学進学予定はある)」が11.0%となった。
累積すると、『就学前』は48.4%、『小学校卒業まで』は59.1%、『中学校卒業まで』は66.5%となり、半数近くが就学前から費用の準備を始めているという結果になった。その一方で、「準備をする予定はない(大学進学予定がない)」も14.3%が回答した。
最後に、全回答者の内、子どもが大学に進学予定の857人に大学進学費用や準備の状況を調査。「必要になる費用を正確に把握している」に対して、「非常にあてはまる」が9.6%、「どちらかといえばあてはまる」が47.3%となり、合計した『あてはまる(計)』は56.8%となった。一方で「費用は当初の想定より膨らみそうだ」に対しては、『あてはまる(計)』が76.4%、「費用の準備が計画通り進まず、焦りを感じている」では、『あてはまる(計)』が51.2%にものぼった。
「計画的に費用を準備すべきだったと後悔している」では『あてはまる(計)』は50.8%となり、計画的に準備しなかったことを悔やんでいる人が半数を超えた。さらに、後悔だけにとどまらず「子どもの進路見直しを検討せざるを得ない」に対しては、『あてはまる(計)』は22.6%となった。(アクサ生命調べ)