れいわ新選組が21日、参院選兵庫選挙区(改選数3)に、新人で元国連教育科学文化機関(ユネスコ)職員の米村明美氏(65)を擁立すると発表した。
米村氏は、神戸市内で大石晃子共同代表(47)とともに会見。「私は教育を通して、社会的不平等の是正、環境保全、恒久平和を目指し、次世代に持続可能な社会を繋いでいくことに全力を尽くしたいと思っています。具体的には、公平な税制、教育無償化、大学ローンの廃止、教員労働環境改善、防衛費ではなく教育費を増加すること。核兵器廃絶、原発は即廃止。自然エネルギー推進、食料安全保障、武器輸出禁止等を目指したいと思っています」と抱負を述べた。
3月まで関西外大の教授として勤務。ユネスコ職員としてアフリカに滞在中、山本太郎代表(50)の演説をYouTubeで見たといい「言っていることが全部本当かなと思い調べてみると、全部本当でした。それでショックを受けて、政治で変えていくしかないという風に思いました。山本太郎さんの熱意に打たれ、自分かられいわ新選組のボランティアをするようになった」と、政治の世界を志した理由を説明した。
母子家庭で育ち、留学を希望しながらも叶わなかった過去を振り返り「30歳半ばで仕事を掛け持ちしながら資金を貯めて、米国に留学した。奨学金を得て留学できるのは、裕福な家庭の子どもが多い。この悔しさが後に、教育を通して社会の不平等を是正していきたいという原動力になりました」と強調。「良い教育が受けられるということと、親環境の関係っていうのはすごく大きいものがあります。教育を受けたい人がいつでもどこでも受けられるような社会を目指したい」と力を込めた。
大石氏は「れいわが積極財政、減税、そして教育の真の意味での無償化を掲げて、兵庫県で戦っていくというのは非常に有意義。兵庫県を変え、日本社会を変える大きな戦い」と期待を込めた。
兵庫選挙区は自民党現職の加田裕之氏(54)、公明党現職の高橋光男氏(48)が改選を迎える他、参政党新人の藤原誠也氏(36)、元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏(61)、共産党新人で元兵庫県議の金田峰生氏(59)、国民民主党新人で元経済産業省職員の多田ひとみ氏(44)がすでに立候補を表明している。