王林が東京進出から半年で得た「学び」とは 青森県知事就任への〝青写真〟も語る

福島 大輔 福島 大輔
王林
王林

 青森出身&在住のタレント・王林がこのほど、よろず~ニュースの取材に対応。仕事のたびに上京することを「勉強のため」とし、この半年で学んだことや、将来の青森県知事就任へ向けての〝青写真〟などを語った。

 現在も青森県内に自宅があり、オフには必ず帰宅してまた新幹線で上京…という日々を送っている王林。東京に転居するという選択肢はないと強調し、「こういう風にやらせてもらってる人っていないと思うんで、すごくありがたい環境です。今吸収できるものはいっぱい吸収して、東京で学べるものは全部学んで、それを青森で生かしたいと思うから、『勉強、勉強』と思って毎回来ています」と話した。

 3月に青森のご当地アイドル「りんご娘」を卒業後、4月から仕事の中心を東京に移し、半年が経過した。その間に得た「学び」については、「青森を東京にする必要はないじゃないですか。東京への憧れとかで、東京らしいものを作る必要はないし、逆に私はいらない手段だと思ってます」と回答。「青森と東京は、まず空の広さが違うんですよ。空から入ってくる明かりの量も違う。でもそれって、青森の人は意外と気づいてないんですよ。東京と青森の空の違いは、比べてみないとわからない。そういう青森の良さを知らないまま東京に憧れていくだけだったら、これから青森にも高い建物がいっぱいできていくかもしれない。そうしたら、もう青森の空じゃなくなっちゃうんです」と指摘した。

 将来の目標を「青森県知事」と明言しているだけに「もし知事になったら、『これ以上の高さの建物は建てないで下さい』っていう条例を出したい。最近、弘前駅前に高いビルが立ったんですよ。駅って、降り立った瞬間、観光客の人が一番最初に感じる街の姿じゃないですか。弘前駅に降りて、空気を吸って景色を見て…っていう時に、駅前に大きなビルがあったら、それは東京から来る方とかは求めてないじゃないですか」と力説。「もちろん、地元にとって駅前が盛り上がって栄えていくことは大事だし、仕方ないとは思います。ずっと青森にだけいたら、私もこういう考えにならなかったかもしれない。青森と東京を行き来して、見比べてるから分かる青森の良さを伸ばしていけるようになりたいなと思って、そういう意味での勉強をするように心がけています。『こういうものが必要』というより、『こういうものはいらない』という勉強も多かった気がします」と言葉に力を込めた。

 東京で活動することで、同じ青森出身の知人が増えたという。「青森出身で、東京に来てブランドショップで働いてますとか、デザイナーやってますっていう子は結構多い。青森が大好きだけど、青森にそういう場所がないから東京でやってるっていう声がよく聞かれるんです。だから、東京でいろんなものを見て吸収している子たちが、やりたいことをやれる場所や機会が作れるように、私は表に出ることを頑張っていけたらいいのかなと」と、常に意識は青森に向いている。

 全国で目まぐるしく仕事をする中でも「何が青森にとって本当に大事なのか、何が求められてるのかとか、客観的に見れるようになったなと思います。いいところも悪いところも考えられるようになってきた」という王林。「一番思ってるのは、何かを作るより、今のいいものをどう生かすかを考える方が大事なんじゃないかなってことなんです。おしゃれな東京に憧れて大きなビルを建てるお金があるんだったら、使わなくなった蔵とか古民家をリノベーションするためとか、シャッター商店街をよみがえらせて、そこで雇用を促進したりっていう使い方の方が、街が生きるんじゃないかって」と持論を展開し、「若い人たちで、青森が好きで、青森でいろいろと思ってる人はたくさんいるので、そういうパワーをどう上手に形にできるかって、いつも考えてます」と目を輝かせた。

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