青森のご当地アイドル・りんご娘の元メンバーでタレントの王林が、このほどよろず~ニュースの取材に応じ、現代人の必須アイテムともなっているスマートフォンについて、独自の〝信念〟を語った。
「そもそも携帯(スマホ)をそんなに見ない。LINEの返信も、1年ぐらい返してない人もいます」という王林。事務所の社長やマネジャーの電話にも「休みの日は基本、出ない」と話し、社長が「僕の電話には出てほしいんですけどね…」と嘆くほど徹底している。その真意を「携帯の中で生きるのがすごいイヤなんですよ。一瞬一瞬、現実で起きてることが、吸収したいことだらけなので」と語った。
「ディズニーランドにいて、写真を撮って(SNSに)上げるのに精いっぱいになってる子とかいるじゃないですか。そういう状況になるのがイヤなんです。例えば、そこにいて前に並んでるカップルを見るだけで、感じられることもあるじゃないですか。それは携帯の中では感じられないことで、いっぱい吸収したいことがあるのに、携帯をいじっていたら何も入ってこない。特に休みの日は、自分の五感を研ぎ澄ませたいと思うから、携帯はほとんど見ないです。寝る前に目覚ましかけるのに使うぐらいで」。
現在も自宅は青森にあり、オフの度に帰宅している。毎回、片道3時間以上かけて新幹線で往復しているが、その車内でもスマホは使用しない。「同じ場所でも景色も毎回違うし、人間観察が好きだから、周りの人の会話聞いたりしてる方が楽しいんです。『この人、一緒に青森から乗ってきたけど、どういう経緯で青森に来たんだろう』とか想像してみたり…。話しかけなくても、見ただけで分かってきたりするじゃないですか。『女の人とバイバイしてたけど、結婚してる雰囲気じゃなかったな、だったら遠距離恋愛なのかな…』とか、そういうの見てる方が楽しくて。あとやっぱり、東京に来ると、見るもの全てが新鮮なので、携帯見てる暇がない」という。
青森での生活にこだわり、どこまでも自分らしさこだわる王林には、スマホに没入しない明確な理由がある。「携帯の中って、みんな『誰かのフィルター』を通したものしかないじゃないですか。自分のリアルじゃなくて、自分の見せたい姿で見せてることが多い」と分析。〝スマホ依存症〟が増加しているという社会に「だから、携帯に夢中な人は、みんな気をつけた方がいいよって思うんです。インスタなんて、みんなの幸せしか載ってないんだから(笑)。他人がうらやましくなってテンション下がっちゃったり、モチベーションがおかしくなっちゃった子を結構周りで見るんですよ。みんなそんな幸せじゃないし、幸せそうな姿ばかり載ってるからそう感じるだけで」と警鐘も鳴らした。
表現者として、常に周囲からインプットしたものをアウトプットすることが役割でもある。そのためにも、〝リアル〟な世界に触れることにこだわり続けている。「人とたくさん触れ合うと、人の気持ちもわかるようになると思うし、そうしないと、自分のエピソードがなくなるんですよ、他人の話は多くなるんですけど…。私の場合、青森にいるとたくさんできるけど、東京だとなかなか。人との繫がりが少なくなるのかなって」と話した。
芸能人にとって、ある意味〝天敵〟でもあるエゴサーチについても言及し、「する体力がある時、気合がある時は、することもある」と説明。「人生の中で、正面から、面と向かって否定的なこと言われることって、あまりじゃないですか。だから、否定的なコメントある時は、気持ちが持って行かれるというよりは『こういう人もいるんだ…』って受け止めます。ある意味、自分が正しい位置に戻ってくるというか。自分にとっていい人だけじゃなくて、マイナスの人もいるからこそ頑張らないと…っていう風になれる時しか見ない。気持ちを持って行かれそうな時は見ないです」と笑顔で明かした。